(i)の複合関係形容詞に進みましょう。複合関係形容詞は別項目かと思った人もいるでしょう。確かに(i)を「関係形容詞」にして、i-1 関係形容詞、i-2 複合関係形容詞whatever、i-3複合関係形容詞whicheverでも良かったですね。気が向いたら直します(みなさんがこれを読んでいるということは、まだ気が向いていません)。
テキスト81ページの(g)複合関係代名詞で勉強したように、この複合関係形容詞も2つの用法があって訳が2パターンあります。名詞節のパターンと譲歩の副詞節のパターンです。
文の主語や目的語などになって重要な働きをもつ名詞節のパターンが左の訳、メインの文(主節)があって、それ以外の重要ではない文(従属節)があるような「文、文」のカタチになっている副詞節のパターンが右の訳です。
複合関係代名詞と違うところは、形容詞的に働くという点です。だから、-everの後に名詞がきていますね。その名詞を修飾していくような訳になっていると思います。
i-1の例文をさっそく日本語にしてみましょう。2つともいきましょう。どうぞ。
上の例文を左の訳、下の例文を右の訳にしていますか? decisionは「決心、決定」です。
上の文「マイクは私が必要などんな助けでも私に与えた」「マイクは私に私が必要としたどんな助けでもくれた」くらいでもいいですよ。
下の文ですが、これはいろいろな解釈があります。例文は自分で考えられるのだからもっと簡単な例文にすればいいのに、と毎回思いますが、やってしまったものは仕方ありません。
Whatever decision you make, I will support
it. という例文なら、メインの文(主節)がwillを使って未来を表しているから、メインじゃない文(従属節)は現在形でいいというアレです。これは比較的理解しやすい。「あなたがどんな決心(決定)をしても、私はそれを支持するだろう」という意味になります。これからあなたがどんな決断をしても、私は支持するよという意味ですね。
今回は、Whatever decision you made, I would support it. です。ネイティブでもいろいろと意見が割れます。ほとんど文脈次第だとまっとうなことを言われます。あとは、上のWhatever decision you make, I will support it. という例文を出すと、“I like
that.”となります。
しかし、ここは逃げずにいろんなパターンを考えていきましょう。
まずこの『書き込み式~』でしっかり勉強しているあなたは、仮定法を疑ってほしいです。wouldは仮定法のサインでしたね。そして過去形が使われているから「仮定法過去」です。現在の事実の反対を述べています。それなら「あなたがどんな決心(決定)をしても、私はそれを支持するだろう」
?
さっきと同じだって?
まぁ、無理やり仮定法っぽく訳せば「あなたがどんな決心(決定)をした(する)としても、私はそれを支持するだろうに」くらいですかね。そんなに違いはありません。現在の事実の反対ですから、「まだ決心していない」し「まだ支持していない」のです。そういう意味ではあまり変わらないんです。
もう一つ、しっかり勉強しているあなたは、テキスト21ページの助動詞wouldを考えることでしょう。e-1かe-2でどちらも過去の事を表せますからね。
e-1だと「あなたがどんな決心(決定)をしたとしても、私はどうしてもそれを支持しようとした」ですね。強い意志を感じます。
e-2だと「あなたがどんな決心(決定)をしたとしても、私はよくそれを支持したものだった」のようになります。過去の習慣ですね。