ページ

2025年7月10日木曜日

関係代名詞(27)(g)複合関係代名詞 g-1 81ページ②

 

(g)に進みます。テキスト81ページです。複合関係代名詞の勉強です。whowhichなどの関係代名詞にeverがつくと、この複合関係代名詞になります。

 

g-1から順にみていけばわかるのですが、この複合関係代名詞は、訳が2種類あります。

 

この81ページの例文や82ページのg-4の例文をさらっと見てみてください。例文が2つずつあります。よく見るとわかりますが、それぞれ2番目の例文には「,(カンマ)」がついています。実際の英文では「,(カンマ)」がついていないこともありますので、そこだけでは区別できませんけどね。

 

どういうことかと言うと、2番目の文は複合関係代名詞のある方(複合関係代名詞が導く節)が副詞節なんです。譲歩の副詞節と呼ばれます。

 

それに対して、1番目の例文は複合関係代名詞が導く節が、主語だったり目的語だったりして文にとって非常に重要な役割をもっています。つまり複合関係代名詞が導く節は名詞節なんです。この違いで判別できます。慣れれば雰囲気でわかります。そこまで到達してください。

 

副詞節とか名詞節とか忘れていたら復習しておいてください。テキスト8ページです。

 

 

 

g-1から日本語訳をしてみましょう。どうぞ。

 

 

 

 

 

 

上の例文が左の訳で、下の例文が右の譲歩の訳ですよ。大丈夫ですか?

 

 

 

 

 

 

上の例文「2匹のウサギを欲しい人は誰でも2匹を得ることができる」「2匹」は「2羽」でも良いです。「二兎追う者は誰でも二兎得る可能性がある」でも良いです。

 

「二兎追う者は一兎をも得ず」とよく言いますが、二兎を追えば二兎を得る可能性があるという意味です。「二兎を追うこと」をネガティブにとらないで、チャンスと考えましょうよ。みなさん、欲張っていきましょう。

 

また、この英文は Anyone who wants two rabbits can get two. と書き換えることができます。

 

anyoneは、肯定文ではeveryoneと同じ意味になります。だから「誰か」という意味ではなく、「誰でも」という意味になります。

 

 

下の例文「誰がここに来ようとも、彼を入れないでください」 「彼」はhimと書いてあるからそう訳しているだけで本来は「ここに来る人」なので女性の可能性だってあります。だから「誰がここに来ようとも、誰も入れないでください」としてもいいです。

 

助動詞のmayは譲歩のときにつくのですが、特に訳さなくていいです。何ならmayの無い英文、Whoever comes here, don’t let him in. もあります。このとき三単現のSだけ忘れないでください。

 

また、この英文は No matter who may come here, don’t let him in. と書き換えることができます。テキストにメモっておいてくださいね。