(f)の複合関係副詞の勉強をしましょう。テキスト81ページの(g)の複合関係代名詞と同じです。-everのカタチで訳のパターンが2つあります(f-3のhowever以外)。
f-1のwhereverから例文を見ていきましょう。テキスト87ページの一番下の例文です。日本語訳してください。どうぞ。
2つの訳のパターンの左側ですね。文の一部か、「文、文」のようになっているかの違いです。複合関係副詞の場合はどちらも副詞節になるので少し見分けづらいかもしれません。このテキストでは「,(カンマ)」があるかないかで判別できますが、実際の英文では「,(カンマ)」は気まぐれなので、その判別法はあてにはなりません。
「あなたが好きなところならどこでも行くことができる」 「あなたは好きなところならどこへでも行ってもいい」のようにcanをmayのように訳してもいいです。テキスト22ページのg-2で学びました。
次のページを開いてください。88ページです。
最初は先ほどの例文の書きかえです。訂正があります。せっかくですからどこが間違えているか考えてみましょうか。ちょっと時間あげます。
明らかな自分のミスもこうして生かそうとしています。転んでもタダでは起きません。ミスだとわかっているならさっさと直せよという声も聞こえてきますが、まぁいいでしょう。
ここは関係副詞whereではダメですね。関係詞の後の文が、you likeと「主語+動詞」で先行詞any placeはその文の中では目的語になってますからね。目的語になれるのは名詞、代名詞のみですからここは関係代名詞でなくてはダメです。先行詞にanyが付いているのでthatが好まれるパターンですので、thatと書き直してください。この関係代名詞は目的格なので省略してもいいです。だからwhereを消して(that)と書いておくと完璧です。
wherever = at(to, in) any place where とやみくもに覚えちゃっていると、このミスにつながります。最後のwhereの部分はその後の文(関係詞が導く節)の中でどういう働きをしているかちゃんと考えて判断しましょう。副詞の働きならwhereでもいいですからね。主語や目的語になっていて名詞の働きなら関係代名詞です。主格なら省略できませんから、その辺は関係代名詞のところで勉強したとおりです。
次の例文に進みましょう。日本語訳どうぞ。
こちらは「譲歩」です。「文、文」となっています。譲歩の副詞節なんて呼びます。
「あなたがどこへ行こうとも、私はあなたを待つつもりです」 「待つだろう」とか「待つでしょう」くらいでもいいですが、何となく「意志」の方が良さそうに思います。
それで言ったら「待ちます」の方が強い意志を感じるという人もいるでしょうか。この辺は「忖度」になるのですが、ちゃんとwillを訳していると採点者にアピールしているだけなんです。実際の会話やドラマなどのセリフでは、真顔で「待ちます」と言った方が強い意志は感じますね。結局、ペーパーテストではそういうこちら側の「想い」は一方通行なので伝わりません。残念なことですが無難な答えが求められるのです。
いつも言っていることですが、みなさんはこんなくだらない受験勉強はサクッと終わらせて、本当に大事なことのためにその才能と時間を使ってください。そのためにこの「書き込み式 高校英文法」と私が存在しているのですから。
話を元に戻します。上から3番目の例文は今の譲歩の副詞節の書きかえです。No matter whereと書きかえ可能です。今回はwhereじゃなきゃダメです。大丈夫です。