77ページ、(c)前置詞+関係代名詞に進みましょう。
ここでもミスがあります。直してください。「関係代名詞が前置詞の目的語に『なる』場合」と「なる」を入れてください。実は簡単に直せるのですけれど、めんどくさくて 時間がなくてやれていません。授業中に訂正を言えばいいやと思ってしまっている自分がいます。他の優先順位が高いものを終えたら直します(ただし、「英語で出版物を出す」などという途方もなく時間がかかりそうなものがあるのでまだまだ先です)。
関係代名詞が前置詞の目的語になる場合、その前置詞が関係代名詞の前に置かれることがあるんです。これはこのあと勉強する関係副詞にも関わる重要なことなんで、しっかり学んでおきましょう。
「前置詞の目的語」と聞いて、「前置詞がきたら目的語は100%ないって言ってたじゃないか!」と思った人は、私の話をよく聞いている素晴らしい生徒です。
テキスト10ページの目的語のところで、「動詞の後であっても、前置詞がきたら、その後の名詞も目的語にはなれません。前置詞プラス名詞は、形容詞か副詞の働きをするからです」とお話ししました。
テキストの前置詞のところもよく復習しておいてください。「前置詞+名詞」で副詞の働きをする副詞句か、形容詞の働きをする形容詞句かどちらかしかないんです。目的語は名詞か代名詞しかなれないとすると「前置詞がきたら目的語は100%ない」と言ってもいいですね。
じゃあ。どうして?
まぁ、一言で言っちゃうとこの目的語って五文型の目的語じゃないってだけです。SVOCのOというわけではなく、前置詞のあとにくる名詞を便宜的にそう呼んでるんです。
私なんかはこうやって忖度なしにここで言っちゃえば済む話なんでいいですけど、学校の教科書や参考書だとそんなの当たり前みたいに書いて終わりです。それを読んだ学生さんが困っちゃうのも仕方ありません。
学校等でよく使われる文法用語なんかは、本当は覚える必要なんてないんです。それ自体がテストに出るわけではないんでね。でも、授業中に先生が使うので知っておいた方がいいよと思ってここでよく紹介しています。「前置詞の目的語」もその一つです。
今回に関しては私も使っちゃってますが、便利なんでね。紙面の都合とか。私はどうせ授業で言えばいいやって思ってるんで(と言って最初の訂正の言い訳を伏線のようにしています。これで訂正箇所を早期に修正するという必要性がなくなりました)。
テキストに戻ります。2つ例文があります。talkedの後ろにaboutがあるものと、そのaboutが関係代名詞whomの前にあるものです。
どちらでも同じなので意味は同じです。だから(
)は1つしかありません。日本語訳しておきましょうか。どうぞ。
特に難しい単語はなさそうですね。
「こちらは私が昨日話した少年です」 「話しかけた」方の「話した」ではなく「話題にした」という方の「話した」です。昨日話題にのぼった、まさにその少年に今日会って「こちらは~」のように紹介した感じです。