b-3に進みましょう。先行詞が単語一つではなく、前の文の一部や文全体のときは非制限用法です。「, which」という形になっていたら、もしかしたら前の文の一部か全体が先行詞かもと思わなければなりません。
テキストに例文が2つありますね。日本語訳してみましょうか。どうぞ。
上の文の先行詞が文の一部、下の文の先行詞は文全体ですよ。大丈夫ですか?「,(カンマ)」は何らかの接続詞として訳してくださいね。
上の文「彼は病気だと言った、そしてそれは真実ではなかった」
この文の先行詞にあたるものは、「それは」にあたる部分です。今回の「それは」は「he was sick(彼が病気だということ)」ですね。「彼が病気だということ」が「真実ではなかった」のです。先行詞は文の一部ですね。
前の文全体の「彼が病気だと言ったこと」ではないです。「言ったこと」自体は事実でしょうから。
下の文「一日中雨が降った、そしてそれは私たちをとても悲しくさせた」
この文の先行詞にあたるものも、「それは」にあたる部分です。今回の「それは」は「It rained all day long(一日中雨が降ったということ)」ですね。「一日中雨が降ったということ」が「私たちをとても悲しくさせた」のです。先行詞は前の文の全体ですね。