次に2文を1文にしてみましょう。Step1、Step2、Step3です。自力でできそうならやってみてください。
最後のStep3だけ2文書くのでスペースを空けておいてください。
Step1、2つの文の中の同じ人やモノに〇をつけます。
〇は2つの文でそれぞれ1つずつ、合計2つ。
the boyとhimに〇をつけましたか? 今回はThis is the boy.という文はSVCの第2文型です。S=Cですから主語である「This(これは、こちらは)」と補語である「the boy(少年)」は同じ人です。
「よりあいまいな方(より説明が必要な方)に〇をつける」ですから、「the boy(少年)」の方がよりあいまいです。
Step2、2つ目の〇を関係代名詞に変えます。〇は人ですね。そして2つ目の文の中で〇(him)は、前置詞の後なんで目的語とは言えませんが、便宜的に「前置詞の目的語」なんて言うんでしたね。he-his-him-hisのhimなんで、左から3番目、目的格と言う方がわかりやすいかと思います。人で目的格ですからwhomです。thatでもいいです(あとで注意点があります)。
2つ目の〇、himを関係代名詞whomに変えておいてください。
Step3、「もう1つの〇の直後にStep2の関係代名詞をつける」です。
まず、1つ目の文を〇がくるまで書きます。
This is the boy whom
それから(注意3)、その後に2つ目の残りの文を続けます。
This is the boy whom I talked about
yesterday.
whomは目的格の関係代名詞ですから、省略可能です。
そして今回のポイントです。
前置詞aboutを関係代名詞の前に置いてもいいのでした。その文を下に書いておきましょう。
This is the boy about whom I talked
yesterday.
ここで注意点です。
前置詞を関係代名詞の前に置く場合、whomをthatにはできません。また、目的格でも省略はできません。
正しい文と間違っている文をまとめてみます。
正しい文
This is the boy whom I talked about
yesterday.
This is the boy that I talked about
yesterday. (whomをthatにしたもの)
This is the boy I talked about yesterday. (目的格の関係代名詞thatを省略したもの)
This is the boy about whom I talked
yesterday. (前置詞を関係代名詞の前に移動したもの)
間違っている文
This is the boy about that I talked
yesterday. (前置詞が関係代名詞の前にきているのにthatを使っているもの)
This is the boy about I talked yesterday. (前置詞が関係代名詞の前にきているのに関係代名詞が省略されているもの)