(e)に進みましょう。非制限用法です。非制限用法は関係代名詞のところでも勉強しましたね。テキスト76ページの(b)です。
カタチとしては関係詞の前に「,(カンマ)」が付いたものでしたね。日本語訳の時に少し注意が必要で、「,(カンマ)」がand、but、becauseなどの意味を持っているから、文脈によって「そして」「しかし」「というのも」を使いわけていくという話をしました。
今回の関係副詞の非制限用法も同じです。ただし、今まで勉強した4つの関係副詞のうち最初の2つ、whereとwhenのみ非制限用法があります。
e-1を見てください。関係副詞whereの非制限用法です。「, where」という見た目になっています。テキストには、(
= and there )と書いてありますが、もちろん「,(カンマ)」には何らかの接続詞の意味があり、butの可能性だってあります。だいたい「そして」にしておけばそこまで大きく意味がはずれないし、数としては圧倒的に「そして」が多いので便宜的にこうしているだけです。あとでbutの例文も紹介します。
テキストの例文の日本語をしてみましょう。どうぞ。
今回の「,(カンマ)」は「そして」でいいですよ。
「私たちはニューヨークに行った、そしてそこでその野球の試合を見た」
ここで「,(カンマ)」がbutの意味になる例文も紹介します。前半は先ほどと同じにしました。その方が、違いがわかるかと思います。
We went to New York, where we couldn’t watch
Broadway musicals.
訳してみましょうか。どうぞ。
今回の「,(カンマ)」は「しかし」です。
「私たちはニューヨークに行った、しかしそこで私たちはブロードウェイのミュージカルを見ることができなかった」
「しかし」ではなく「そして」でも、まったく意味が通じないわけではないですね。より良い方が「しかし」かなという程度です。ミュージカルの本場ニューヨークのブロードウェイまで行って、ミュージカルを見れなかったとなれば逆接的な「しかし」の方がしっくりくるでしょう。