テキスト87ページを開いてください。(d)関係副詞のhowについて学びましょう。
これも(c)whyと同様、先行詞が決まっています。そうすると自動的に前置詞も決まります。ただ、このあとに説明するのですが、先行詞と関係副詞howは同時に使われません。そういう意味では「先行詞」とは言えないと考える人もいます。関係詞に先行しないのですから仕方ありません。
まぁ、そんなこと知らなくてもまったく困りませんから、どうでもいいとも言えます。ここでは便宜的に「先行詞」とします。
さて、この関係副詞howの先行詞はthe way(方法)です。必然的にその前に付く前置詞もinに限定されます。in the way(その方法で)となります。関係代名詞を使うとin whichですから、in which = howと言っても差し支えないのですが、the way howとは言えないのでそう単純なものでもありません。
2文を1文にして説明します。Step1、2、3です。どうぞ。最後のStep3は4行です。
Step1、2つの文の中の同じ人やモノに〇をつけます。
〇は2つの文でそれぞれ1つずつ、合計2つです。今回もまったく同じ名詞が並んでいます。
両方の文のthe wayに〇をつけましたか?
Step2、2つ目の〇を関係代名詞に変えます。〇はモノですね。そして2つ目の文の中で〇(the way)は、前置詞の後で便宜的に「前置詞の目的語」でした。モノで目的格ですからwhichです。thatでもいいですが、やっぱり前置詞を前に置く場合はthatじゃダメです。
2つ目の〇、the wayを関係代名詞whichに変えておいてください。
Step3、「もう1つの〇の直後にStep2の関係代名詞をつける」です。
まず、1つ目の文を〇がくるまで書きます。
This is the way
それから、関係代名詞をつけます。
This is the way which
それから(注意3)、その後に2つ目の残りの文を続けます。
This is the way which I did it in.
whichは目的格の関係代名詞ですから、省略可能です。このwhichはthatに置き換え可能です。これがStep3の1行目です。
2行目は、前置詞inを関係代名詞の前に置いた文です。
This is the way in which I did it.
ここでまたまた注意点。前置詞を関係代名詞の前に置く場合、whichをthatにはできません。また、目的格でも省略はできませんよ。in thatとかダメです。省略して、This is the way in I did it.もダメです。
3行目にはin whichの代わりに関係副詞howを使いたいところですが、先ほども言ったように先行詞と関係副詞howは同時に使われません。the way howとは言えないので、こう書いてください。
This is how I did it.
関係副詞howの先行詞が無いという理由がわかりましたか? 実際に無いんです。
そして、関係副詞howを使わないのならばthe wayが残ります。4行目はこうです。
This is the way I did it.
ここで関係副詞whyとhowの使い方をまとめますよ。
関係副詞whyは「先行詞the reasonか関係副詞whyのどちらかを省略してもいい」です。
関係副詞howは「先行詞the wayか関係副詞howのどちらかを必ず省略」です。
やっかいでしょ? これを乗り越えるのが受験に勝つということです。