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2025年7月10日木曜日

関係副詞(8)(c)why 86ページ②

 

(c)whyに進みましょう。

 

ここからは先行詞が固定されます。そうすると自動的に前置詞も固定されます。

 

これまでの関係副詞では、場所や時間が先行詞でした。場所だとinatなど前置詞はケースバイケースで異なります。時間も「~年」「~月」「季節」であれば前置詞はinですし、「~日」「曜日」であればon「~時」であればatと、先行詞が一口に時間と言ってもそれぞれ前置詞が異なります。

 

今回の関係副詞whyの先行詞はthe reason(理由)が確定します。必然的にその前に付く前置詞もforに限定されます。for the reason(その理由のために)となります。関係代名詞を使うと、for whichですから、for which = whyと言っても差し支えないです。が、先行詞の省略など、いろいろと言わなきゃいけないことがあります。

 

 

まずは2文を1文にしてみましょう。Step123です。最後のStep35行です。スペースは空けてあるので大丈夫かと思います。

 

 

 

 

 

 

Step12つの文の中の同じ人やモノに〇をつけます。

 

 

 

 

 

 

〇は2つの文でそれぞれ1つずつ、合計2つです。今回もまったく同じ名詞が並んでいます。

 

 

 

 

 

 

両方の文のthe reasonに〇をつけましたか?

 

 

Step22つ目の〇を関係代名詞に変えます。〇はモノですね。そして2つ目の文の中で〇(the reason)は、前置詞の後で便宜的に「前置詞の目的語」でした。モノで目的格ですからwhichです。thatでもいいですが、やっぱり前置詞を前に置く場合はthatじゃダメです。

 

2つ目の〇、the reason関係代名詞whichに変えておいてください。

 

 

Step3、「もう1つの〇の直後にStep2の関係代名詞をつける」です。

 

まず、1つ目の文を〇がくるまで書きます。

 

Please tell me the reason

 

それから、関係代名詞をつけます。

 

Please tell me the reason which

 

それから(注意3、その後に2つ目の残りの文を続けます。

 

Please tell me the reason which you didn’t come here for.

 

whichは目的格の関係代名詞ですから、省略可能です。このwhichthatに置き換え可能です。これがStep31行目です。

 

 

2行目は、前置詞forを関係代名詞の前に置いた文です。

 

 

Please tell me the reason for which you didn’t come here.

 

ここでまたまた注意点。前置詞を関係代名詞の前に置く場合、whichthatにはできません。また、目的格でも省略はできませんよ。for thatとかダメです。省略して、Please tell me the reason for you didn’t come here.もダメです。

 

 

3行目にはfor whichの代わりに関係副詞whyを使います。

 

Please tell me the reason why you didn’t come here.

 

この先行詞the reasonですが、ふつうは省略します。「ふつうは」ということは、文法上省略しなくてもいいが「ふつうは」省略するという意味です。省略していない文もあるにはあるので、私たちは学んでおかなきゃいけません。4行目にはこう書いておいてください。

 

Please tell me why you didn’t come here.

 

 

そして、やっかいなことに省略できるのは先行詞the reasonだけでなく、関係副詞のwhyもなんです。先行詞the reasonがあれば理由だってわかるし、何度も同じようなことを言いたくないし、そもそも言語はシンプルになっていくものだし、ってことで、5行目にはこうです。

 

Please tell me the reason you didn’t come here.

 

 

いいですか? 「先行詞the reasonか関係副詞whyそのもののどちらかを省略してもいい」ですよ。このあと関係副詞howを勉強するとさらにやっかいなことになります。乞うご期待。