b-2に進みます。先行詞が固有名詞のときに、この非制限用法は使われます。
テキスト73ページのStep1の(注意2)に「人の名前や地名などの固有名詞には原則〇がつかない」とあります。〇がつかないということは「先行詞や関係代名詞にならない」はずなんです。
この非制限用法の時だけ例外ということです。
関係詞の前に「,(カンマ)」をつけてあげれば、この世にたった一人しかいない人や一つしかないものでも関係詞で説明できるということなんです。
テキストの例文を訳してみましょう。どうぞ。
頭から訳して、「,(カンマ)」を何かの接続詞にして、その後の文の訳を続けてください。collegeは「大学」、 roommateは「ルームメイト」です。
「昨日私はマイクに会った、そして彼は私の大学のルームメイトです」
その下に2文を1文にするのがあるのでやってみましょうか。
Step1、2つの文の中の同じ人やモノに〇をつけます。
〇は2つの文でそれぞれ1つずつ、合計2つ。
MikeとHeに〇をつけましたか? HeってMikeのことですからね。
Step2、2つ目の〇を関係代名詞に変えます。〇は人ですね。そして2つ目の文の中で〇(He)は、文頭で主語になっています。人で主格ですからwhoです。今回はthatではダメです。テキスト76ページの非制限用法のところに「thatに非制限用法はない」と書いてあると思います。単純に「, that」の形は無いと思ってもらっていいです。
ついでに言いますと、その横に「また目的格でも省略できない」とあります。非制限用法で目的格だからといって関係代名詞が省略されてしまうと、「主語+動詞+目的語, 主語+動詞」のような文ができてしまい、「,(カンマ)」の前後の2つの文は何でつながっているのかよくわからない、不明瞭の文になってしまいます。実際の例文で書いてみましょうか。こんな感じです。
Yesterday I met Mike, Jane loves.
何となく意味はわかりそうなものですが、2文が何でつながっているかはまったくわかりませんね。ちなみにWordですと「, Jane」のところに文法ミスの下線部が引かれていますし、「, who Jane」に直すように指示が出ています。非制限用法の関係代名詞を入れろってことですね。
続けます。
2つ目の〇、Heを関係代名詞whoに変えておいてください。
Step3、「もう1つの〇の直後にStep2の関係代名詞をつける」です。
まず、1つ目の文を〇がくるまで書きます。関係代名詞をつけるときにその前に「,(カンマ)」をつけるのを忘れないでください。
Yesterday I met Mike, who
それから(注意3)、その後に2つ目の残りの文を続けます。
Yesterday I met Mike, who is my college
roommate.
ここで気をつけてほしいのですが、この固有名詞の後に「,(カンマ)」をつける非制限用法の関係代名詞は文法的には必ず「,(カンマ)」をつけるべきなのですが、たまに「,(カンマ)」がついてない英文を見ることがあります。ミスプリなのか、普通に間違えているのかわかりませんが、そういうものがあっても驚かないというスタンスが必要です。また受験生を混乱させようとしてるか、ただのミスです。
また、会話ですと「,(カンマ)」があるかないかなんて当然わかりません。気持ち「間」があくくらいです。「あ~、マイクがどういう人か説明してんなぁ」くらいの感覚で聞いていればいいです。