(b)に進みましょう。比較級の勉強です。
ここでは大事なポイントがあります。これさえわかっていれば充分です。( )にこう書いてください。
「1対1の勝負! 2人(2つ)で比べる」
これが比較級の大事なポイントです。1対1の2人(2つ)の勝負なんです。最初の例文では、「ボブ」と「私」の勝負。2つ目の例文では、「この花」と「あの花」の勝負。このことがわかっていれば、問題でひっかかることはありません。
日本語訳いきましょう。2つともどうぞ。
ボブは、ボブ・サップです。知らない人は調べましたか? テストには出ません。
上の例文
「ボブは私より背が高い」 「ボブは私より身長が高い」でもいいですよ。
下の例文
「この花はあの花より美しい」
thanの話ってしましたっけ? 覚えてないのでここでしておきます。thanの品詞についてです。知っていたら聞き流してください(何度も同じことを言う先生に対処する方法で、みなさんは得意だと思います)。
先ほどの例文は、こう書いたらダメなのでしょうか?
Bob is taller than me.
結論から言うとダメなのですが、ネイティブでも使っています。それでは「ダメ」とは言えないでしょうけれど、正式な文法ではないので、論文や目上の人との会話では使わない方がいいですね。これから大学に行くみなさんは、それなりの態度が必要です。
この「間違い」は、thanの品詞の勘違いが問題なんです。thanを前置詞だと思っている人は、with meとかby meのノリで目的格(I-my-me-mineの表の左から3番目)を使ってしまいます。
しかし、このthanは接続詞です。接続詞のはたらきには、「文と文をつなぐ」というものがありましたね。thanのあとは文が続くのですから「主語+動詞」がきます。だから主格(I-my-me-mineの表の一番左)を使うべきです。
ほとんどの場合「動詞」が省略されています。「動詞」が無いから勘違いしやすいのです。
ただし、言語は変わっていくものです。明らかにthan meの方が発音しやすいですし、thanが前置詞っぽいのも事実です。大多数のネイティブがそのように使いだしたら正式な文法になるかもしれません。私が生きているうちは変わらないかもしれませんが、私はこの「授業」を半永久的に残すことを試みているわけですので、いつかはそういう日が訪れるかもしれません。そのときは、誰かがこれを書きかえておいてください。