テキスト84ページのもう一つの例文に進みましょう。2文を1文にしてみてください。Step1、Step2、Step3です。やっぱり最後のStep3は3行くらいです。
Step1、2つの文の中の同じ人やモノに〇をつけます。
〇は2つの文でそれぞれ1つずつ、合計2つです。今回もまったく同じ名詞が並んでいます。
両方の文のthe townに〇をつけましたか? townは最初の文の唯一の名詞なので大丈夫かと思います。
Step2、2つ目の〇を関係代名詞に変えます。〇はモノですね。そして2つ目の文の中で〇(the town)は、これも前置詞の後で便宜的に「前置詞の目的語」です。モノで目的格ですからwhichです。thatでもいいですが、前置詞を前に置く場合はthatじゃダメです。
2つ目の〇、the townを関係代名詞whichに変えておいてください。
Step3、「もう1つの〇の直後にStep2の関係代名詞をつける」です。
まず、1つ目の文を〇がくるまで書きます。
The town
それから、関係代名詞をつけます。
The town which
それから(注意3)、その後に2つ目の残りの文を続けます。
The town which I was born in
今回は(注意4)があります。この後に1つ目の文の残りを続けます。
The town which I was born in is very small.
whichは目的格の関係代名詞ですから、省略可能です。このwhichはthatに置き換え可能です。これがStep3の1行目です。
2行目は、前置詞inを関係代名詞の前に置いた文です。
The town in which I was born is very small.
ここで注意点。何度も言っていますが、前置詞を関係代名詞の前に置く場合、whichをthatにはできません。また、目的格でも省略はできませんよ。in thatとかダメです。省略して、The town in I was born is very small.もダメです。
3行目にはin whichの代わりに関係副詞になりますが、先行詞は場所なのでwhereです。
The town where I was born is very small.
in which は前置詞+関係代名詞
関係代名詞は接続詞と代名詞の働きがあるので、
前置詞+関係代名詞
=前置詞+接続詞+代名詞 という関係が成り立ちます。
前置詞と名詞(代名詞)は副詞か形容詞の働きになるのでした。今回の2番目の文のin the townのところは、一語で表すとthere、「そこで」という副詞です。「そこで生まれた」のように、be助動詞+過去分詞でセットの動詞was bornを修飾(説明)しているので副詞です。ですから、前置詞と代名詞を副詞に置き換えです。
前置詞+関係代名詞
=前置詞+接続詞+代名詞
=接続詞+副詞
接続詞と代名詞の働きをもつのが関係代名詞なら、接続詞と副詞の働きをもつのが関係副詞です。だから最後は関係副詞と同じになります。全部まとめて、
前置詞+関係代名詞
=前置詞+接続詞+代名詞
=接続詞+副詞
=関係副詞 でした。
今回の例文で言うと、2番目の文のthe townという名詞を置き換えるなら関係代名詞、in the town(= there)という前置詞+名詞(= 副詞)を置き換えるなら関係副詞です。2文を意識して取り組んでいますか?