h-5に進みましょう。今度はthanです。比較級のところで出てくるthanです。
比較級に出てくる通常のthanは接続詞です。これは前置詞と間違いやすいのですが、接続詞です。例えば、
Bob is taller than ( I ).
この( )内の「I」の形を変えてみましょう。時間をあげます。どうぞ。
I – my – me – mine のどれかになります。
正解は「I」です。ほとんどの人は「me」にします。ネイティブでさえ間違います。thanが前置詞だと思っている人は、with meやby meのように目的格にします。
しかし、このthanは接続詞ですので、文と文をつなぐ働きがあります。
本来は、Bob is taller than I am. とamが省略されていて、thanの後は「主語+動詞」がある文なんです。だから主格にしないとダメです。
文法的にはthanは接続詞なので「I」が正解なのですが、一般的な会話などでは「me」も多いです。言いやすい、発音しやすいというのも一つの要因です。ネイティブが普通に使っているのに「まちがい」と言い切るのは少し抵抗がありますが、それこそTPOに合わせて使い方を変えればよろしいのではないかと思います。論文に書いたり、目上の人と話したりするときは「I」、友だちとの会話では「me」のように使い分ければいいのです。
例外の日本語訳をしましょうか。どうぞ。2つある例文の最初の方からいきましょう。
これもmore thanのようにつながっているのをよく見かけますね。こんな例文です。
I have more than 100 comic books. 「私は100冊以上のマンガを持っています」訳はほとんど変わりません。ちなみに訳では「100冊以上」とありますが、実際には「100冊より多い」ですから100冊は入りません。気をつけてください。
「トムは彼が稼ぐ以上のお金を使う」 「彼が」は無くてもいいですよ。
2番目の例文に進みましょう。どうぞ。
There is ~ の文です。「~がいる、ある」でしたね。
「必要とされる以上のお金がある」 「必要以上のお金」でもいいですよ。