h-3に進みます。
次のページのh-4と同じで、asが関係代名詞なんです。asはほとんどの場合、接続詞や前置詞として使われますが、関係代名詞もあるんですね。
まぁ、実際にはこれが関係代名詞かどうかなんて問題を解く受験生にとっては何の関係もありません。
そんなことを知らなくても要領の良い受験生なら、suchがきたらasを自動的に選んで終わりです。
あとはちゃんと訳せれば問題ありません。訳しておきましょうか。どうぞ。
such asのようにつながっているのもよく見かけますね。関係代名詞ではないですが。
例えばこんな文です。
I like Japanese food such as sushi, tempura,
and sukiyaki. 「私は寿司や天ぷら、すき焼きなどの日本食が好きだ」
such asには「例えば」のような意味があり、for exampleやfor instanceと書き換えてもいいです。
話がそれましたが、日本語訳です。「トムは私たちが猫にやるような食べ物を彼女に与えた」 giveは「あげる」と訳してもいいです。
「猫にあげる」という表現はダメだという人もいるかもしれません。「花に水をやる」が正しく、「花に水をあげる」は正しくないという論理と同じです。
いつも言っているように言葉はどんどん変わっていきます。文法的に間違っていても多くの人が正しいと感じるようになってくると、正しく使っている人が逆に間違っているように聞こえてくるので気をつけたいものです。
私は、時と場合によって使い分けています。話す相手やタイミング、シチュエーションで使う言葉を変えます。誤解を与える可能性がある「場面」では、正しい言葉を使わないケースもあります。
例えば、小さい子どもがいて、その子に「花にみずをやる」ように言わなければいけないとしましょう。
「その花に水をあげて」と言うか「その花に水をやって」と言うか。後者の方が日本語としては正しいのでしょうけれど、前者の方が優しく聞こえます。後者は偉そうに聞こえませんか? 相手が小さい子どもであれば前者のように言ってあげると円滑なコミュニケーションが図れるかなと思うのです。
ただし自分の子ども相手に話すとなると、また話が違います。「その花に水をあげて」と最初は言うかもしれませんが、直後に本当は「その花に水をやって」という方が正しい日本語なのだと言い、人間ではないものには「あげる」ではなく「やる」なのだと長々と説明してしまうでしょう。たいていは自己満足ですけどね。私はこのように「時と場合によって使い分け」ています。
「正しい」日本語と「正しくない」日本語の両方を理解していれば、TPOに合わせた言葉遣いができるとも言えますね。このことは英語学習においても重要だと考えています。ケースバイケースで使う英語を変え、円滑なコミュニケーションを図る…… やっぱり受験なんてさっさと乗り越えて、みなさんは真の目標に向けて進んでいきましょう。英語はそのためのただの道具です。