g-2に進みましょう。日本語訳どうぞ。
上の例文が左の訳で、下の例文が右の譲歩の訳ですよ。
上の例文「あなたはあなたが会いたい人を誰でも招待してもいい」 このmayは譲歩のmayではないので「~してもいい」の方がいいですね。「~かもしれない」ではあまりしっくりこないかもしれないです。
また、この英文は You may invite anyone whom you want to meet. と書き換えることができます。今回の関係代名詞whomはwhoにもできますね。もちろんthatでもいいです。
下の例文「あなたが誰に尋ねようとも、あなたは正しい答えを得ることはできない」 誰に聞いても無理という身もふたもない話です。
また、この英文は No matter whom you may ask, you can’t get the right answer. と書き換えることができます。No
matter whoでもいいです。whomよりwhoの方がなじみがあって使うからです。
(注意)を見てください。g-1とg-2の勉強をしましたが、whoeverかwhomeverかどちらを使うべきかってけっこう問題になります。そのお話を。
テキストの(注意)と書いてある下にスペースがあります。そこにこう書いてください。
「関係詞が導く文の中でどういう働きをしているかで決まる」
関係詞のときってこういうことが多いですね。つまり、関係詞の前の文とか関係ないんです。関係詞の後ろが問題で、動詞がきていればその関係詞は主語だから主格(今回はwhoever)、関係詞の後ろが主語+動詞ならば、その関係詞は目的語になるから目的格(今回はwhomever)となります。
その下の例文で確認してみましょう。
2つ例文があります。( )の中にwhoeverがwhomeverのどちらかを入れるわけですけど、( )の前はまったく同じです。これが関係詞の前の文が関係ないという証拠です。( )の前の文がまったく一緒なのにwhoeverがwhomeverのどちらかを入れるとなると、前の文が関係詞の選択に影響を与えないことは理解できると思います。
そこで( )の後ろを見てください。そこに違いがあります。
上の例文がcomesという動詞がきています。下の例文はyou likeと主語+動詞がきているのがわかると思います。
それでは、上の説明を踏まえて(
)にwhoeverがwhomeverのどちらかを入れてみましょう。どうぞ。
例文のあとの日本語訳も同時にやっておきましょうか。文を見て、譲歩なのかどうか確認して訳してください。
上の例文の( )には、whoeverを入れてありますか? 関係詞の後ろが動詞なので、関係詞は主語の働きをします。だからwhoeverです。
( )の前が前置詞のtoですと、その後はいわゆる前置詞の目的語となって目的格のwhomeverじゃないかと迷ってしまうのが問題です。通常、前置詞のtoの後って、to meやto himのように目的格がきますもんね。でも、それとこれとは違うのです。あくまでも関係詞が導く文の中でどういう働きをしているかがポイントですからね。
日本語訳もしましょう。譲歩ではなかったですね。whoever comes hereの部分が、前置詞の目的語として重要な役目があります。これが無いと意味が通じなくなるという意味で大事ですから、副詞節ではなく名詞節です。
「ここに来る人は誰にでもこのプレゼントを与えなさい」「あげてください」のように少し丁寧にしてもいいです。「誰にでも」の「に」にあたるものが前置詞のtoです。
下の例文の( )にはwhomeverです。関係詞の後ろが主語+動詞なので、関係詞は目的語の働きをします。だからwhomeverです。
日本語訳にいきましょう。これも譲歩の副詞節ではないです。whomever you likeの部分が、前置詞の目的語として、これが無いと意味が通じなくなりますから、副詞節ではなく名詞節です。
「あなたが好きな誰にでもこのプレゼントを与えなさい」「あげてください」でももちろんいいです。