(e)の慣用表現に進みましょう。
このテキスト最後の難関です。まず量が多い。その上、まぎらわしいのが多い。しかもだいたい暗記してというしかない。
「できるだけ覚えない英語」を標榜している私にとって最悪の分野です。だから最後なんです。本当はやりたくありません。でも、やります。みなさんもがんばってください。他の参考書よりはマシなので、地球上でもっとも効率は良いはずです。
さぁ、いきましょう。
(1)です。everが「今までに、かつて」という意味がありますので、直訳すると「かつて生きてきた人と同じくらい~だ」となります。でも、実際は「同じ」かどうかを言いたいわけではなくて、「それより上」と言いたいのです。「匹敵する」という日本語がぴったりな気がします。
「匹敵する」は、「相手と同じくらい、肩を並べる」という意味です。そして肯定的な意味ですね。「二流選手に匹敵する」なんて言いません。「世界的一流選手に匹敵する」のように使うので「同じくらい優れている」という意味を持っています。
日本語にしてみましょうか。
直訳バージョンとテキストバージョンの2つ書きます。
直訳バージョン
「マイクはかつて生きてきた人に匹敵するくらい強い」 肯定的に聞こえるかと思います。
テキストバージョン
「マイクは今までにないほど強い」
直訳バージョンの方が良く聞こえる…… まぁ、どっちでもいいですよ。理解しやすい方でどうぞ。