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2025年7月10日木曜日

関係副詞(16)(h)状況・立場など抽象的に場所を表す先行詞 88ページ④

 

(h)に進みましょう。

 

ちょっと特殊な関係副詞です。先行詞がはっきりとした場所ではなく、あー言われたら場所に近いかなぁと思われるような抽象的な場所を表す場合です。状況や立場などのような具体的な場所じゃない場合です。例文はcase(場合)です。

 

日本語訳してみましょうか。どうぞ。

 

 

 

 

 

 

treatment「治療」、available「利用できる」です。

 

アメリカの大学で、ある科目(何だったかは覚えていません)の一番最初の授業で先生(女性の先生です)が一人一人生徒の名前を呼んで、顔と名前を一致させていました。その時、最後に必ず”Are you available?”と聞いていました。

 

私はまだアメリカに行ったばかりの時でその意味がわかりませんでした。「利用できる?どういうこと?」と心の中で思いながらドキドキしながら自分の順番を待っていました。その間も他の人の答えを聞きながら、意味を推察しようと必死でした。他のクラスメートは”Yes.”とか”No.”とか言うだけで、その答えから意味を推察するのはほぼ不可能でした。

 

今ならスマホで調べたり、電子辞書で調べたりできるんでしょうけど、当時はそんなものありません。でっかい紙の辞書は重くて、寮の部屋においてありました。あとで部屋に戻って調べたら「あなたは独身ですか」とか「あなたに彼氏(彼女)はいますか」という質問でした。

 

今のご時世なら完全にアウトの質問ですが、当時はなんかふつうに聞いていました。先生が年配の女性だったからいいのかよくわかりません。少なくともその先生以外そんな質問した人はいないので、アメリカの大学では最初の授業で毎回尋ねられたわけではないです。ご安心を。

 

もちろんこの”Are you available?”という質問も時と場合により違う意味になります。例えば明日の予定の話をしていて、”Are you available tomorrow?”であれば、「明日時間ある?」という意味になるでしょう。

 

ちなみに私がその質問に何と答えたかと言うと……なぜか、どういうわけかいまだにわかりませんが、私のときだけその質問されなかったんです。ドキドキを返せと言いたい。

 

 

日本語訳いきます。

 

 

「治療が利用できない場合もある」 「治療が受けられない場合もあります」でもいいですね。こちらの方が良い日本語で自然です。いつものように基本は直訳で、そこから良い日本語へという流れでいきましょう。