(c)最上級を使った表現の勉強をしましょう。
ポイントの説明をします。そのテキストの(
)にはこう書いてください。
「 複数の人(もの)の中での勝負! 」
比較級は「1対1の勝負」でしたね。最上級は比べる相手が複数、2人以上(2つ以上)です。
テキストの91ページの下に4つ例文があります。これはすべて中学レベルです。最初の2つが形容詞の最上級、残りの2つは副詞の最上級です。
副詞の最上級はtheに( )がついています。theをつけなくてもいいのです。英作文で最上級表現をつかうとき、theをつけてもつけなくてもいいなら、つけておくことをオススメします。形容詞の最上級にtheをつけ忘れたら嫌ですから。ただし、このあと勉強しますが、最上級でもtheをつけない場合もあります。
比較級でtheをつけるもの、最上級でtheをつけないもの、こういう例外的なものが受験では出題されます。しっかり理解しておきましょう。
例文に戻ります。あと、inとofの話をしないといけないのですが、まず日本語訳しましょうか。4つともいきましょう。どうぞ。
Mr. Kiryuは「桐生さん」でいきましょう。日本人で初めて100mを9秒台で走った人です。もちろん当時の日本人最速の人です。現在は、山縣選手が9秒95で最速です(更新されてたらごめんなさい)。
一番上の例文
「桐生さんは日本で一番速いランナーです」 「一番足の速い人」と言ってもいいですよ。このfastestは名詞runnerを修飾する形容詞fastの最上級です。theが必要です。
2番目の例文
「桐生さんは5人の中で一番速いランナーです」 もちろん「5人の中で一番足の速い人」と言ってもいいです。このfastestも名詞runnerを修飾する形容詞fastの最上級です。theが必要です。
3番目の例文
「マイクはクラスで一番速く走る」 今回のfastestは動詞runsを修飾する副詞fastの最上級です。theはなくてもいいです。
4番目の例文
「マイクはクラスのすべてのメンバーの中で一番速く走る」 今回もfastestは動詞runsを修飾する副詞fastの最上級です。theはなくてもいいです。
最後にinとofの違いです。例文でいうと、1番目と3番目がinで、2番目と4番目がofです。
一般的に言われているのは、同種(同類)で比べているならofで、そうでなければinです。
例文で見てみましょう。
同種(同類)というのは、2番目と4番目です。2番目の例文では、Mr. Kiryuとthe five、「桐生さん」も「5人」もどちらも人間です。
4番目の例文では、Mikeとall members in his class、「マイク」も「クラスのすべてのメンバー」もどちらも人です。そんなときはofを使うという意味です。
同種(同類)ではない例は、1番目と3番目です。1番目の例文では、Mr. KiryuとJapan、「桐生さん」と「日本」は同種(同類)ではないのは明らかです。片や人間、片や国ですからね。
3番目の例文では、Mikeとhis class、「マイク」と「彼のクラス」は同種(同類)ではないですね。そんなときはinを使います。
中学時代はそこまで考えていなかったかもしれません。それでもちゃんと区別できていたでしょうから、そこまで悩まなくても大丈夫です。数字とかallとかきたらofで、場所とかきたらinだなぁくらいでも間違いはありません。