テキスト65ページに進みましょう。(d)です。形容詞のもう一つの働き、「補語としての用法」です。
4つ例文があります。久しぶりにSVOCやりましょうか。単語の下に線を引いて、SVOCを指摘してください。
どうぞ。
日本語訳はまだいいです。SVOCだけ。下線部の分詞が「補語としての用法」というくらいですから、下線部分はかならず補語(C)ですよ。ということは、SVCかSVOCの二択です。
最初の例文、The dogがS、keptがV、waitingがCのSVC第二文型ですね。動詞をbe助動詞に変えても、The dog was waiting.となり意味が通ります。だから現在分詞のwaitingは主語とイコール関係の補語(主格補語)です。
二番目の例文、HeがS、keptがV、the dogがO、waitingがCのSVOC第五文型です。目的語と補語の間にbe助動詞を入れると、The dog was waiting.となり意味が通ります。だから現在分詞のwaitingは目的語とイコール関係の補語(目的格補語)です。
三番目の例文、The doorがS、keptがV、closedがCのSVC第二文型ですね。動詞をbe助動詞に変えても、The door was closed.となり意味が通ります。だから過去分詞のclosedは主語とイコール関係の補語(主格補語)です。
最後の例文、The manがS、keptがV、the doorがO、closedがCのSVOC第五文型です。目的語と補語の間にbe助動詞を入れると、The door was closed.となり意味が通ります。だから過去分詞のclosedは目的語とイコール関係の補語(目的格補語)です。
それぞれ主語と目的語との関係において、補語になっている分詞が「受け身の関係」なのか「主語+動詞の関係」なのかが重要です。「受け身の関係」ならば過去分詞(ドアは「閉められる」)。「主語+動詞の関係」ならば現在分詞(犬は「待っている」)です。
日本語訳をしてみましょう。
4つ全部訳してください。
最初の例文、「その犬はマイクを待ち続けた」
二番目の例文、「彼はその犬を長い間待たせ続けた」
三番目の例文、「そのドアは一晩中閉められ続けた」「閉められていた」でもいいです。
四番目の例文、「その男はそのドアを閉め続けた」「閉めたままにした」くらいでもいいです。「その男がずっとドアノブを握って閉めていた」というより、「その男がドアの鍵をかけておいた」くらいのことですから。