ページ

2025年4月11日金曜日

分詞(1)基本(a)(b)(c) 64ページ

 

テキスト64ページを開けてください。分詞の勉強に入ります。

 

元々は動詞だったけど今は違う「準動詞」として、不定詞、動名詞と勉強してきました。最後に分詞です。

 

分詞は生徒たちが苦手にしている分野の一つではないかと思います。ですから、私のオリジナル問題も一番問題数が多いです。相当な数の問題をこなして慣れていくことを目標に作られています。

 

テキストだとたった3ページなんですけどね。問題のややこしさが群を抜いていると思います。それでも慣れれば楽できます。そんなこと言ったら何でもそうですけどね。

 

 

さぁ、始めましょうか。

 

 

分詞は、元々動詞でした。テキストで言うと(a)(b)は前に勉強しましたね。助動詞が0.5、分詞が0.5で合わせて動詞としましょうと。だから半分動詞扱いです。

 

ここまでは中学レベルなので、みなさんは「できる」前提です。

 

そしてそれ以外では分詞は主に形容詞の働きをします。

 

形容詞は、2つ働きがありました。覚えていますか?

 

一つは、「名詞を修飾(説明)する」、もう一つは、「補語になる」でしたね。それがテキストではそれぞれ(c)(d)で勉強します。それ以外の(e)(f)も補語になる分詞です。(g)の分詞も前置詞の目的語に対する補語のような働きをしているので「補語になる分詞」と言っても構わないでしょう。

 

 

それではテキストを見てください。

 

分詞には、現在分詞過去分詞があります。

 

現在分詞は動詞にingがついたものです。形の上では動名詞と全く区別がつきません。分詞は「~している」と訳して、動名詞は「~すること」と訳します。あと、「~するための」と訳せるときは動名詞です。

 

例えば、「a walking stick」。 stickは「棒」のことですが、現在分詞として「歩いている棒」と訳すと変ですね。現在のところ棒は歩かないので(何十年後かの未来はどうかわかりませんが)。「歩くための棒」と訳すと「杖」とか「ステッキ」のことだとわかるので自然です。この時にwalkingは現在分詞ではなく動名詞だとわかります。

 


過去分詞は、受動態や完了形のところで学びました。規則動詞なら動詞にedをつけるだけの場合もありますし、不規則動詞では全く形が変わってしまうものもありましたね。

 

give-gave-givenのように覚えさせられたかと思います。

 

このように覚えろと言われると、この3つは同じ品詞のような錯覚をしてしまいます。

 

でも、givegaveは動詞ですが、givenは過去分詞で主な働きは形容詞です(それとbe助動詞やhave助動詞とともに使う半分動詞扱いのどちらかです)。

 

 

 

(c)に進みます。過去分詞の主な働きは形容詞ですから、その働きの一つ「名詞を修飾する用法」を勉強します。

 

ここも中学レベルです。

 

テキストには、4つ例文があります。最初の2つは分詞一語で後ろの名詞を修飾(説明)しているパターンです。上の文が現在分詞、下の文が過去分詞です。

 

残りの2つの例文は分詞が目的語や修飾語句をいっしょになって二語以上で名詞を修飾(説明)するパターンです。その場合は、名詞の後ろに置いて前の名詞を修飾します。分詞を「後ろに置く」から、「後置(こうち)修飾」なんて言います。覚えなくてもいいですが、学校の先生は使うので知っておいた方が理解が早いです。

 

これもやっぱり上の文が現在分詞、下の文が過去分詞になっています。

 

4つの例文のうちの一番上の例文、現在分詞に下線が引いてあります。その後ろの名詞(boy)に矢印を書いておきましょう。前から後ろの名詞を修飾しています。

 

その後の( )内の日本語訳にも下線が引いてあるので、その後の名詞(少年)に向けて矢印を書いておいてください。

 

二番目の例文は過去分詞に下線が引いてあります。その後ろの名詞(window)に矢印を書いておきましょう。前から後ろの名詞を修飾しています。

 

その後の( )内の日本語訳にも下線が引いてあります。その後の名詞(窓)に向けて矢印を書きましょう。

 

英語と日本語で矢印の向きが同じですね。修飾(説明)される名詞の前に修飾(説明)する言葉をおく点で全く同じなんです。

 

 

三番目の例文に進みましょう。これも下線が引いてあります。矢印は下線部の前の名詞(boyです。二語以上で名詞を修飾(説明)する場合は、名詞の後ろに置いて前の名詞を修飾します。矢印は後ろから前ですね。

 

その後の( )内の日本語訳にも下線が引いてあります。矢印は下線部の後の名詞(少年)に向けて書いておいてください。

 

四番目の例文に進みましょう。

 

これも下線が引いてあります。矢印は下線部の前の名詞(windowです。二語以上で名詞を修飾(説明)する場合は、名詞の後ろに置いて前の名詞を修飾でしたね。矢印は後ろから前です。

 

その後の( )内の日本語訳には下線が引いてありません。ミスです。「トムによって壊された」のところに下線を引いてください。矢印は今引いてもらった下線部の前の名詞(窓)に向けて書いておいてください。

 

英語と日本語で矢印の向きが逆ですね。日本語はブレずに修飾(説明)される名詞の前に修飾(説明)する言葉をおきます。

 

逆に英語は修飾する語を後ろにつないでいきます。ただ、主語や動詞は文の最初にあるし、肯定か否定かも最初にわかるので話の大筋はもうすでに相手に伝わっています。日本語は最後の最後まで肯定か否定かわかりません。修飾語句で途中が長くなると話の大筋が相手に伝わるまで時間がかかりますね。