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2025年4月6日日曜日

不定詞(5)(b)形容詞的用法  50ページ②

 

(b)形容詞的用法に進みます。

 

形容詞の働きは、「名詞を修飾(説明)する」「補語になる」でした。このうちの「補語になる」は不定詞名詞的用法が担当でしたので、「名詞を修飾(説明)する」が形容詞的用法の担当です。

 

不定詞の前にある名詞・代名詞を修飾(説明)します。

 

例文を見てください。最後の前置詞以外まったく同じ文です。

 

「私」が持っていないもの、つまり必要なものは、それぞれ何でしょうか考えてください。

 

 

 

 



考えましたか。そのうえで、直接的に訳してみてください。直訳と実際に「私」が欲しいものの答えを説明します。どうぞ。

 

 

 

 



I have something to drink. なら「私は飲むための何かが欲しい」ですね。「飲み物が欲しい」といってもいいです。

 

形容詞的用法の特徴として、to不定詞の前の名詞を不定詞の動詞部分の後ろにつけて意味が通る」というものがあります。

 

今回の例でいうと、(to) drink something「何かを飲む」です。

 

2つの例文では、nothingsomethingに変えて考えるとわかりやすいかと思います。

 

(to) write with something「何かといっしょに書く」と(to) write on something「何かの上に書く」です。

 

 

 

 



直訳いきます。

 

「私はいっしょに書くためのものがない」です。

 

もっと直訳すると「私はいっしょに書くための何もないものを持っている」でもいいです。わけわかりませんけどね。

 

nothingの概念が難しいのです。nothingは、「何もないもの」と辞書に書いてありますが、いわばゼロです。「ゼロを持っている」つまり「何も持っていない」となるのです。

 


2番目の例文は、「私は上に書くためのものがない」です。

 

もっと直訳して「私は上に書くための何もないものを持っている」でもいいです。

 

要は、何を持っていないのでしょうか。「上に書くためのもの」つまり「紙」です。「私は紙を持っていない」という意味です。このように言う人には、そっと紙を渡してあげてください。

 

それでは、最初の例文は、「いっしょに書くためのもの」つまり「ペン」です。「私はペンを持っていない」という意味です。状況次第では、鉛筆でも何でもいいですよ。