それでは、2番目の例文はどうでしょう。
世間一般では、「be動詞プラスingの進行形」なんて言い方をしますね。
ここで問題です。この進行形で使われる「be動詞」ですが、品詞は何でしょうか。
考えたことはありますか。
中学のころから、「be動詞プラスing」と言っているので、動詞だと疑いもなく思っているでしょう。
でも考えてみてください。この進行形の「be動詞」を動詞(V)と言ってしまうと、ingの方は何?となってしまいます。
下線部を2つセットで動詞と言っているし…
時間をあげます。正解はこの後すぐ!
正解は助動詞です。この進行形の「be動詞」は、実は助動詞です。
辞書で調べてみてください。助動詞と書いてあるはずです。
私は、動詞としてのbe動詞と助動詞の「be動詞」を区別するために、助動詞の「be動詞」をbe助動詞と呼ぶことにしています。
なぜならば、この「be動詞」は動詞ではなく、助動詞だからです。
be助動詞という言葉は、2022年現在、私しか使っていないので、あまり大きな声で言わない方がいいです。
「は?」と言われるでしょう。20年後くらいには一般化しているかもしれませんが、何事も最初の言い出しっぺは大変なものです。たとえそれが真実であったとしても。
例文に戻ります。進行形の文のareはbe助動詞だというのはいいでしょうか。studyingは現在分詞といいます。これはテキスト64ページで勉強します。
中学でも習いましたね。現在分詞は「〜している」という意味だと。
ここで何か疑問に思いませんか。
進行形の「be」が助動詞なら、その後になぜ現在分詞がくるのかと。
「助動詞の後は動詞の原形」と学んだはずだと。
その疑問を一言で解消します。
「助動詞の後は動詞の原形」というのが、真っ赤なウソなのです。ウソを教えられてきたのです。
助動詞の後は、動詞の原形(原形不定詞)や現在分詞もくれば、実は過去分詞やto不定詞もきます。後々に説明しますから、待っていてください。
ウソを教えられたと言っても、そう指導する先生の気持ちもわかります。
英語を習いたての人もいる中学生相手に「助動詞の後は、動詞の原形(原形不定詞)や現在分詞もくれば、実は過去分詞やto不定詞もきます」なんて教えるのはキツいです。
私も中学生相手なら、be助動詞なんて言いません(言うときもありますが)。
しかし私はウソをつきたくないので、「can やwillのような助動詞の後は動詞の原形」などとお茶を濁しています。
だから、助動詞の後は動詞の原形という先生を責めないであげてください。
2番目の例文に戻ります。
2番目の例文では、be助動詞のareが0.5、現在分詞studyingが0.5、合わせて1だから、セットで動詞とみなすということで納得するでしょう。