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2022年3月31日木曜日

五文型   動詞(V) (2)

 

それでは、2番目の例文はどうでしょう。

 

世間一般では、「be動詞プラスingの進行形」なんて言い方をしますね。

 

ここで問題です。この進行形で使われる「be動詞」ですが、品詞は何でしょうか。

 

考えたことはありますか。

 

中学のころから、「be動詞プラスing」と言っているので、動詞だと疑いもなく思っているでしょう。

 

でも考えてみてください。この進行形の「be動詞」を動詞(V)と言ってしまうと、ingの方は何?となってしまいます。

 

下線部を2つセットで動詞と言っているし

 

時間をあげます。正解はこの後すぐ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は助動詞です。この進行形の「be動詞」は、実は助動詞です。

 

辞書で調べてみてください。助動詞と書いてあるはずです。

 

私は、動詞としてのbe動詞と助動詞の「be動詞」を区別するために、助動詞の「be動詞」をbe助動詞と呼ぶことにしています。

 

なぜならば、この「be動詞」は動詞ではなく、助動詞だからです。

 

be助動詞という言葉は、2022年現在、私しか使っていないので、あまり大きな声で言わない方がいいです。

 

「は?」と言われるでしょう。20年後くらいには一般化しているかもしれませんが、何事も最初の言い出しっぺは大変なものです。たとえそれが真実であったとしても。

 

例文に戻ります。進行形の文のarebe助動詞だというのはいいでしょうか。studyingは現在分詞といいます。これはテキスト64ページで勉強します。

 

中学でも習いましたね。現在分詞は「〜している」という意味だと。

 

ここで何か疑問に思いませんか。

 

進行形の「be」が助動詞なら、その後になぜ現在分詞がくるのかと。

 

「助動詞の後は動詞の原形」と学んだはずだと。

 

その疑問を一言で解消します。

 

「助動詞の後は動詞の原形」というのが、真っ赤なウソなのです。ウソを教えられてきたのです。

 

助動詞の後は、動詞の原形(原形不定詞)や現在分詞もくれば、実は過去分詞やto不定詞もきます。後々に説明しますから、待っていてください。

 

ウソを教えられたと言っても、そう指導する先生の気持ちもわかります。

 

英語を習いたての人もいる中学生相手に「助動詞の後は、動詞の原形(原形不定詞)や現在分詞もくれば、実は過去分詞やto不定詞もきます」なんて教えるのはキツいです。

 

私も中学生相手なら、be助動詞なんて言いません(言うときもありますが)。

 

しかし私はウソをつきたくないので、「can willのような助動詞の後は動詞の原形」などとお茶を濁しています。

 

だから、助動詞の後は動詞の原形という先生を責めないであげてください。

 

2番目の例文に戻ります。

 

2番目の例文では、be助動詞のare0.5現在分詞studying0.5、合わせて1だから、セットで動詞とみなすということで納得するでしょう。