10ページに進みましょう。目的語(O)です。
目的語は、動詞の動作を受ける言葉で、「〜に」や「〜を」にあたります。
主語と同様に、ここが大事な部分ですが、名詞・代名詞またはそれに相当する語・句・節のみが目的語になれます。
逆にいうと、名詞・代名詞以外は目的語にはなれません。
動詞の後であっても、前置詞がきたら、その後の名詞も目的語にはなれません。前置詞プラス名詞は、形容詞か副詞の働きをするからです。覚えておいてください。
最初の例文は、(名詞)が目的語になっている例です。
2番目の例文は、(代名詞)が目的語になっている例です。
3番目の例文は、名詞に相当する語である(動名詞)が目的語になっている例です。
4番目の例文は、名詞に相当する句である(不定詞の名詞的用法)が目的語になっている例です。( )が小さいので気をつけてください。
ここで注意するポイントがあります。動名詞と不定詞の名詞的用法は、まったく同じというわけではありません。
この後、テキスト49ページから不定詞、58ページから動名詞の勉強をします。そのとき詳しく説明しますが、不定詞には「未来イメージ」、動名詞には「過去イメージ」があります。
これからすることについて表現するのが不定詞ならば、「(これから)泳ぐのが好きです」という意味になります。
一方動名詞は、実際にやっていること、やったことを表現するので、「(一般的な意味で)泳ぐのが好きです」という意味になります。
つまり、文脈によってどちらかが選択されるはずですが、前後の文の無い今回の例文では、どちらが正しいかは判断できません。
一般的な意味での「泳ぐこと」が好きという言い方をすることが多いので、動名詞の方が使われるケースが多いかもしれません。
不定詞を使う場合は、例えば「今日、何をする?」と尋ねられて、その答えとして「泳ぐのがいいな」と答えるときなどです。これからすることですね。
5番目の例文に進みます。これは名詞に相当する節である(名詞節)が目的語になっている例です。
大事なところなので、改めてまとめて言っておきます。
主語と目的語は、名詞・代名詞しかなれません。
確認しておいてください。