(10)に進みます。
これは助動詞として取り上げる教科書・参考書が大半ですが、私は仮定法過去で扱います。
後で紹介しますが、否定文・疑問文のかたちが助動詞と言うには説明がつかなくなるからです。「例外」と言っちゃえばいいのですけどね。「覚えろ」ってね。「つーか、どっちでもいいわ!」が一番いい。こんなのテストに出ないんで。
意味からいっても、「~した方がいい」ということは、現実には「まだしていない」ので、現在の事実と反対の仮定、つまり仮定法過去と考えるのが妥当でしょう。hadと過去形を使っているし。
否定文と疑問文の作り方を空いてるスペースに書いておいてください。
否定文 had better not 動詞の原形 「~しない方がいい」
これは、よくhad not betterとまちがう人が多いです。だからテストによく出ます。
時制で勉強した過去完了形なら、hadが助動詞(have助動詞)なので、その場合は、had+not+過去分詞になっているはずです。注意してください。
疑問文は、Hadn’t you better 動詞の原形?「~した方がいいじゃないの?」
クセ強めですね。まさかの否定疑問文。助動詞というなら、Had better you 動詞の原形?になるはずです。
要は、had betterをセットで助動詞と言うには無理があるってことです。気になる人だけ気にしてください。無視しても構いません。大学には合格します。
日本語訳どうぞ。
had betterは「脅迫」みたいなものだから、あまり使わない方がいい、と言われます。確かに「~した方がいい、しなかったらどうなるかわかってんだろうな」くらいの意味のときがあるからです。
「~した方がいい」とだけ聞くと何か親切心で言ってくれていると思いがちなので、気をつけましょう。
「あなたはすぐに出発した方がいい」「すぐに始めた方がいい」でもいいです。文脈次第です。
「すぐに出発しなかったら(すぐに始めなかったら)、どうなるかわかってんだろうな。知らねーぞ」という裏の意味が含まれるケースもあるので、相手の目を見て空気を読みましょう。
ちなみに、この文をマイルドに言うとIt would be better for you to start at once.です。仮定法ですね。距離取って、マイルドにしていますね。