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ここでは、第4文型から第3文型への書きかえについてお話しします。
第4文型では、「(人)に(モノ)を」という語順になっていますが、この(人)と(モノ)の語順を入れ替えると、(モノ)と(人)の間に前置詞が入るのです。
前置詞が入ると、前置詞プラス名詞で形容詞句か、副詞句になるので目的語には絶対になれません。目的語は名詞・代名詞だけでしたね。
(モノ)だけが目的語になり、前置詞プラス(人)の方はカットされて、SVOの第3文型になるのです。
それでは、どんな前置詞が入るのかということも含めて例文で解説します。
最初に2つの第4文型の文が書いてあります。動詞が違うだけで、それ以外は全く同じ文です。
最初は、動詞がgave、2番目は動詞boughtです。
ここでどんな前置詞が( )の中に入るのか説明します。
ポイントは、その動詞の動作が終わった時点で、(モノ)がどこにあるのかということだけです。
gaveの方は、「与えた、あげた」ということなので、(モノ)、今回はa cakeですが、「ケーキ」は私のところにあると思います。
こんなときは前置詞はtoです。( )に入れてください。
私はこれを「到達のto」と呼んでいます。
ケーキは私のもとに到達してますね。
I went to the library.「私は図書館へ行った」のときのtoと同じです。図書館へ到達してますね。
一方、boughtの方を考えてみてください。
boughtの方は、「買った」ということなので、(モノ)、今回はa
cakeですが、買った時点では「ケーキ」はまだ私のところにないと思います。主語である「私のお父さん」がまだ持っているでしょう。
もちろん私のために買ってくれているので、最終的には私に到達します。しかし、あくまでもその動作が終わった時点での話なので、まだケーキは私のところに到達していないと考えるわけです。
こんなときは前置詞はforです。( )に入れてください。
私はこれを「方向のfor」と呼んでいます。
私の方向へ向かっているけれども、まだ到達していないからです。
The train left Osaka for Tokyo.「その電車は、東京に向けて大阪を出発した」のときのforと同じです。
東京の方向へ向かっているけれども、まだ到達してませんね。