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2022年3月31日木曜日

第4文型から第3文型への書きかえ(1)

 

テキスト13ページに進みましょう。

 

ここでは、第4文型から第3文型への書きかえについてお話しします。

 

4文型では、「()(モノ)を」という語順になっていますが、この()(モノ)の語順を入れ替えると、(モノ)()の間前置詞が入るのです。

 

前置詞が入ると、前置詞プラス名詞で形容詞句か、副詞句になるので目的語には絶対になれません。目的語は名詞・代名詞だけでしたね。

 

(モノ)だけが目的語になり、前置詞プラス()の方はカットされて、SVOの第3文型になるのです。

 

それでは、どんな前置詞が入るのかということも含めて例文で解説します。

 

最初に2つの第4文型の文が書いてあります。動詞が違うだけで、それ以外は全く同じ文です。

 

最初は、動詞がgave2番目は動詞boughtです。

 

ここでどんな前置詞が(    )の中に入るのか説明します。

 

ポイントは、その動詞の動作が終わった時点で、(モノ)がどこにあるのかということだけです。

 

gaveの方は、「与えた、あげた」ということなので、(モノ)、今回はa cakeですが、「ケーキ」は私のところにあると思います。

 

こんなときは前置詞はtoです。(   )に入れてください。

 

私はこれを「到達のto」と呼んでいます。

 

ケーキは私のもとに到達してますね。

 

I went to  the library.「私は図書館へ行った」のときのtoと同じです。図書館へ到達してますね。

 

一方、boughtの方を考えてみてください。

 

boughtの方は、「買った」ということなので、(モノ)、今回はa cakeですが、買った時点では「ケーキ」はまだ私のところにないと思います。主語である「私のお父さん」がまだ持っているでしょう。

 

もちろん私のために買ってくれているので、最終的には私に到達します。しかし、あくまでもその動作が終わった時点での話なので、まだケーキは私のところに到達していないと考えるわけです。

 

こんなときは前置詞はforです。(   )に入れてください。

 

私はこれを「方向のfor」と呼んでいます。

 

私の方向へ向かっているけれども、まだ到達していないからです。

 

The train left Osaka for Tokyo.「その電車は、東京に向けて大阪を出発した」のときのforと同じです。

 

東京の方向へ向かっているけれども、まだ到達してませんね。