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2022年3月31日木曜日

第4文型から第3文型への書きかえ(2)

 

私が英語の指導を始めた頃の参考書には、「〜に」ならto、「〜のために」ならforなどと書いてありました。

 

2番目の例文で確認してみましょう。

 

「私の父は私のためにケーキを買った」

「私の父は私にケーキを買った」

 

どちらが良いか区別できますか?

 

どちらも日本語として成立していますし、使いますね。つまり、この説明では、toforか選べないということです。

 

今でこそ、私の説明はスタンダードになっていますが、昔はこんな説明がまかり通っていました。

 

著名な大学教授でさえ、この程度の説明です。周囲の人間も疑問に思わなかったのですかね?

 

みなさんは一所懸命勉強して、偉くなっても努力して謙虚に生きてください。私も気をつけます。

 

今でもgive型の動詞、buy型の動詞とか言って、生徒に暗記を強いる先生がいらっしゃったら、みなさんはその説明を聞き流して結構です。

 

ネイティブに聞くと、toの方が”direct”(直接的)で、forの方が”indirect “(間接的)だと言っていました。

 

なるほど、ケーキをあげたら、ケーキは「直接」私のところに届きますね。

 

一方、ケーキを買うと、そこから運んで、あげる前に一旦冷蔵庫に入れて、それからようやく私のところにケーキが届きます。間にいろいろな動作をはさむので「間接的」ですね。

 

最後に3番目の例文です。

 

この動詞asktoでもforでもなくofです。

 

これは日常会話でもよく使うので、暗記して使いましょう。

 

ちなみにinquireaskと同じ意味なので、ofがきます。askの下に、= inquireと書いておいてください。