前回の具体的な方針(2)でお話ししたように、私はわからないことがあれば、すぐにネイティブに聞きます。そして、そこで得たネイティブの発想を生徒に伝えます。
合言葉は、「わからないことはネイティブに聞け」です。
その聞き方の一つに、「アメリカ行きの飛行機の中でネイティブに聞く」というものを紹介しました。
10時間以上飛行機に乗っていると暇を持て余した人がトイレの周りに集まるので、その人たちに話しかけるというものです。
黙って飛行機に乗っていると、無駄な時間を過ごすことになるかもしれないこの移動時間を勉強時間に変えるのです。
これも一つの時短での英語学習の方法です。
わからないことを聞いてわかるようにするという勉強だけではなく、ただ単に英会話の勉強にもなります。
しかし、見知らぬ人と話すのは勇気のいることです。苦手な人もいるでしょう。
私も人見知りが激しいので、見知らぬ人と話すのは苦手です。
でも大丈夫です。
今回は特別なシチュエーションですから。
状況① 10時間以上も飛行機内に缶詰めにされて、やることがなくなって暇である。
状況② トイレ周りに集まってくるネイティブは、そもそも社交的で話好きである。
この状況であれば、あとはこちらが積極的になりさえすればうまくいきます。
これは実際に行動してみるとわかりますが、日本人(他の国の方もそうかもしれませんが、わかりません)が英語を話すと性格が変わっていきます。
ネイティブが話すのをまねるようになるので、大きな身ぶりや手ぶりを使うようになります。普段日本語を使う時はしない行動を取り、ネイティブをまねると、思考や性格までネイティブの感覚になるのではと考えています。
ですから、安心してトイレ周りにいるネイティブに話しかけると良いでしょう。普段は人見知りな日本人でも、そこでは英語を頑張って話す積極的な自分に気付くことでしょう。
相手もいい暇つぶしができると思い、こちらがつたない英語を話しても理解しようと頑張って対応してくれます。
そうは言っても、何を話せばいいのかと思うでしょう。
そこで、効果のある方法が質問です。
質問というのは、とても便利です。なぜなら、質問された相手は答えようとしてくれるからです。
つまり、自分が話したことに対して相手が必ず反応してくれるのです。
これは会話が続く大事な要素です。
それから相手の答えに対して、何かしらの反応をしても良いですね。自分はこうなんだとか、さらに関連した質問をするのも手です。
特に話が続かなければ、また別の質問を繰り出します。
このようにすると、見知らぬ人とも英会話が続きます。お試しあれ。