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2021年5月8日土曜日

具体的な方針(2)

「できるだけ覚えることを少なくする」ことを一番に考え、どのように効率よく、時短で英語を勉強していくのか。具体的にどのようにするのか書いていきたいと思います。


前回の具体的な方針(1)では、「私たちが、学校で英語を学ぶ時に覚えさせられたことをネイティブは覚えさせられてないはずです」と述べました。

実際にそうです。

例えば、不定詞です。中学の英語で<to+動詞の原形>と学んだと思います。名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法があって…と覚えさせられたと思います。

ネイティブに不定詞副詞的用法の英文を見せた時、その<to+動詞の原形>の部分を「これは動詞だ」と言い張っていました。彼はアメリカの一流大学の大学院まで出ているエリートです。

私は、そこで「あなたは文法的に間違っている」などとネイティブに言うつもりも、度胸もありません。

「ネイティブは、そういう発想なのか」と思うだけです。

ここがポイントです。

ネイティブは文法事項を暗記しているのではなく、微妙なニュアンスを身につけているはずなのです。私は、その微妙なニュアンスをネイティブに聞いて、言語化してもらいます。それを日本語にして、文法事項の説明や例文と共に生徒に授業で伝えています。

そのようにして得た知識は、時短で英語をマスターするのに役立つはずです。なぜならば、覚える必要がないからです。そもそも覚えていないので、忘れることもありません。復習に時間を取られないので、時短にもなります。

覚えずに理解する。

英語好きな文系の生徒は言うまでもなく、数学の納得感が好きな理系の生徒にも好評です。

最小限の労力で英語を得点できるようにして、他の教科の勉強に時間を費やして合格を目指してもらう。

これこそが、私の望みです。

私は、ネイティブと英語を学ぶ人の媒介です。

わからないことがあれば、すぐにネイティブに聞きます。そして、そこで得たネイティブの発想を生徒に伝えます。

アメリカ人の友達に聞くことがほとんどですが、それ以外の方法を一つ紹介します。

アメリカ行きの飛行機の中でネイティブに聞くというものです。

アメリカへ行くには、西海岸でなければ10時間以上飛行機に乗らなければなりません。最初の数時間は問題ないのです。持ち込んだ本や雑誌を読んだり、映画を見たりします。

しかし、そのうち何もすることがなくなります。電気も暗くされ、「寝ろ」と言われているような状況に置かれても、眠れなければいよいよ何もすることがありません。

そんな時は、トイレに行くことをおススメします。

トイレの周囲には、暇をもてあましたネイティブが飲み物片手に何人も立っています。彼らの多くは、社交的で話好きです。(だからこそ、そこにいるのです。人見知りだったり、人と話したくなかったりするならさっさと自分の席に戻るでしょう)

彼らに話しかけて、いろいろな質問をすると良いでしょう。社交的で話好きな人が時間をもてあましているなら、これは話しかけるチャンスです。たいていの人は質問に答えてくれます。

私は、何度もこの方法で英語の勉強を兼ねて暇つぶしをしていました。