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2021年6月8日火曜日

英語で平均点を突破したい高校生へ(15)

前回の英語で平均点を突破したい高校生へ(14)では、テストを受ける前にどれくらい点数がとれるかわかり、合否のある外部試験なども受ける前に合否がわかりますというお話をしました。


つまり、当たり前ですけどテスト当日には勝負はついているのです。いかにその前に準備をするか、そこに皆さんは集中するべきです。


テストまでそれほど準備せず、当日になって奇跡が起こるようにと神頼みしているようではダメなのです。


平均点突破を目指す高校生にとって、実はそういう経験が多いということをよく耳にします。


「神頼み」の方ではなく、「それほど準備せず」の方です。


この原因は、実は簡単です。


「何を準備すれば良いかわからない」からです。


何を勉強すれば良いかわからないので、とりあえず英単語帳に目を通して、英文法の問題集をぺらぺらめくってみるくらいしかしていないと思います。


これだと常に自分の準備に自信がない状態でテストに臨むことになります。


何もしていないわけではない、しかし、何かをしたという確固たる自信もない。


「神頼み」をするのも理解できます。


自信を持って、テストに臨むためにどのような準備をするか。


学校の定期テストと模試や受験では、準備の仕方が変わってしまいます。


ここで定期テストと大学入試との違いを確認しておきましょう。


「 定期テスト」        

             

・テスト範囲が決まっている。


授業で扱った教科書の本文や文法問題から出題されるので、何が出題されるかわかっている。


極端な話、すべての問題、教科書本文を暗記すれば点が取れてしまう。


・テストに出る単語、熟語が決まっている。


教科書本文に出てくる単語や熟語のみが出題されるので、それだけ覚えておけば得点できる。


・高校の先生がテストをつくる。


各定期テストで先生の傾向を分析すれば、どのように出題されるかわかる。例えば、和訳を出す先生だとか、派生語を出題するのが好きだとか。動詞は出題するが、副詞は出さないとか。


「大学入試」


・事実上テスト範囲がない。


どんな英文が出題されるかわからない。初見の英文を読んで、問題に答えなければならない。


・どんな単語や熟語が出題されるかわからない。


初見の英文なので、当然どんな単語や熟語が出てくるかは事前にわからない。単語帳を使って、幅広く英単語を覚えなければならない。


・大学の先生がテストをつくる。(予備校にテスト作成を依頼するケースもある)


大学ごとに問題が違うので、赤本などの過去問で傾向を分析して対策を立てる。



このように同じ英語の試験でも、全く違うものです。当然、その準備も全く違うものになります。


どのテストを受けるかで対策が変わるので、学校の定期テストができたからといって、大学入試で結果が出せるとは限りません。


逆もまたそうです。


ここでは、大学入試にしぼってお話をしているので、全国規模の模試で平均点を突破して成績を上げ、見事志望校の合格を勝ち取る方法を考えています。