前回の英語で平均点を突破したい高校生へ(15)では、学校の定期テストと大学入試との違いを確認しました。
テストのために何を準備するかは、そのテストがどんなものかをわかった上で対策を立てるべきです。
この「英語で平均点を突破したい高校生へ」シリーズでは、大学入試を見据えて、全国規模の模試で平均点突破を目指している高校生を対象にしています。
学校の定期テストであれば、テスト範囲は学校で習った範囲だけです。そこ範囲だけ勉強すれば良いので何をするべきか明確です。
これが模試となると、何をすれば良いかわからず英単語帳をぱらぱらめくるくらいしかできず自信を持てないままテストに臨むことになるのです。
私の指導法は、文法問題であれば絶対の確信を持って解答するレベルまで引き上げることを目標にしています。
ほとんどの高校生は、なんとなく文法問題を解いています。
これはたいていの文法問題が4択であることが原因です。
なんとなく解いても4分の1、つまり25%の確率で当たってしまうのです。
数学であれば、共通テストでなんとなくで解ける問題はほぼありません。
必要条件とか十分条件を選ぶときくらいですが、これがまた当たらない。笑笑
話を英語に戻します。
なんとなく解く英文法から、自信を持って答える英文法へ進化させることが平均点突破のカギです。
どの問題も「こういう理由でこの答えになる」という自問自答がテスト中にできれば必ず正解できます。
運任せの25%から確信の100%へ自分を進化させるのです。
よく学校の先生がテストの解き直しを宿題にさせると思います。
そのとき、間違えた問題をなぜ間違えたかを書くように指示する先生がいます。
実はこれ、生徒がものすごく苦手なのです。
間違えた理由がわかって、それをちゃんと覚えれば間違えなくなるという理屈はわかっているのですが、それができれば苦労はしません。
テスト中にわからなかった理由が、テスト後に急に理解できるわけでもないでしょう。
生徒は途方に暮れています。
ただ、この「間違えた理由を書くこと」は非常に大事なことです。これがわかるのは理想ですが、生徒の現実は理想に追いついていないのです(ここまで来いという先生の想いはよくわかります)。
ですから、私はこの宿題を手伝います。
この問題は、こういう理由でこういう正解だけども、こう勘違いしたから間違えたとか、この問題は、この熟語を覚えていなかったから間違えたので、それを覚えるのみなどと指導してノートに書かせて提出させます。
結局、一つ一つ理由付けをすることで、正解への確信が持てるようになるのです。
この正解への確信を得るために、まずはオリジナルの英文法参考書で勉強します。
その後で、演習問題をこなします。
ここがポイントです。
数学の問題がそうであるように、英語だって問題をたくさんこなせばできるようになります。
数学ではたくさん問題を解くのに、英語は意外と問題こなさないのです。
そこで私はメチャクチャ問題を解かせます。
特にみんなが苦手にしている分野は重点的に問題を解かせます。
そして、ちゃんと理解できたかどうか、確認テストもします。
この確認テストも、練習問題と全く同じ問題だとただの暗記テストになってしまいます(多くの学校の定期テストがそうであるように)が、私は全く同じ問題は出しません。
きちんと本質をとらえて理解していれば正解にたどりつけるような確認テストにしています。
一対一の指導であれば、この確認テストで理解していないと判断した場合、補充問題や再テストなどを行い、確実に理解するまで何度も繰り返します。