前回の英語で平均点を突破したい高校生へ(13)では、英語の成績を上げるにはさまざまな要素のバランスをとる必要があり、その指導は、今までの経験やデータ、知識を踏まえて絶妙な仕事をする職人の技、芸術ではないかというお話をしました。
また、生徒の様子を見ているとテストなんて受けなくても点数はだいたいわかるので、本当はテスト受けなくてもいいなんて暴言とも受け止められかねないお話までしました。
実際にテストを受ける前に点数わかるんで、本当に必要ないんですよ。だから、英語のものすごくできる生徒には、模試を「満点取れるかどうかゲーム」のような言い方をします。
毎回、満点を取れるかどうかだけを目標に模試を受けるのです。
平均点突破を目指している高校生諸君も、ゲーム感覚で模試を受けるところまで行きますよ。私の課題をしっかりこなせば。
英検なんかもそうですね。受ける前に合否はわかります。
だから、受ける意味といえば「合格すれば賞状がもらえる」くらいです。あとは、推薦入試の条件で英検合格がある場合は合格を目指す必要はあります。
「合格」が必要なのか、「実力」が必要なのか、ケースバイケースです。
「合格」は必要ない「実力」が欲しいという生徒で、実際に実力がある生徒には、私が「合格する実力がある」と認める賞状を発行しています。もちろん、調査書や履歴書には書けない非公式のものです。
受ける前に合否がわかるということは、現在の「実力」がわかるということです。テストというのは、不思議なものでちゃんと「実力」を反映した結果が出るものです。
まぐれの合格もまさかの不合格もないのです。
不合格がわかっているのに受検するのは、お金の無駄です。
合格だとわかっていれば、何のために受検するのでしょうか。
こうは言ってますが、生徒はほとんど英検を受けています。もちろん合格目指して、頑張ろうという生徒を否定はしません。合格のための指導もします。
大学入試の条件として英検などの外部試験が必要だと言われてきたので、準備させているということもあります。
合格しなくても、次の合格のために試験慣れさせたいという場合もあるでしょう。
英語学習のペースメーカーとして英検を活用する場合もあります。
頭から否定するつもりはないんですけど、受検料が高すぎますよね。
試験慣れのためとは言っても、そのために払うお金としては高すぎる気がします
英語学習のペースメーカーであれば、合格の実力があると認めたときに(必要ならば賞状を発行して)、次の級に進めば良いような気がします。
大学入試の条件としての英語の外部試験であれば、必要な級だけ取得すれば良いと思ってしまいます。
とにかく受検料が高すぎるので是正していただきたいです。新型コロナ対策のためにさらに受検料が上がったようですが、仕方ないと言えば、仕方ありません。
英語の外部試験は、都会と地方の差、経済格差が教育格差を生むと懸念されているのですから、高すぎる受検料について検討してもらいたいです。
「英語で平均点突破を目指す高校生」には、ほとんど関係のない話になってしまいました。すみません。次回からきちんと話を戻します。