テキスト96ページを開いてください。いよいよ最後です。最後の関門と言ってもいいです。究極のまぎらわしい慣用表現です。これを突破して有終の美を飾りましょう。
まずは(14)と(15)です。noがポイントです。noは、no moneyのように直後にあるものを否定するイメージを持ってください。
(14)の最初の( )にはこう書いてください。(
more(多い)を否定 )
次の( )にはこうです。( 「多くない」ことを強調 )
最後はこうです。( 少ない、「それしかない」 )
こうなりましたか?
( more(多い)を否定 )→( 「多くない」ことを強調 )→( 少ない、「それしかない」 )
(15)の最初の( )にはこう書いてください。(
less(少ない)を否定 )
次の( )にはこうです。( 「少なくない」ことを強調 )
最後はこうです。( 多い、「それほども」 )
こうなりましたか?
( less(少ない)を否定 )→( 「少なくない」ことを強調 )→( 多い、「それほども」 )
この2つの例文を日本語にしてみましょう。どうぞ。
(14)(15)の両方ともいきましょう。
(14)「私は10ドルしか持っていない」 no more「多くない」ですから「それしかない」ですね。
(15)「私は10ドルも持っている」 no less「少なくない」ですから「そんなにも」です。
いちいち考えれば覚える必要はないですよ。
ただ、ある生徒が学校の先生がこう言ってたと言うんです。「no more than 『しか』、no less than『も』」
最初はなんじゃそれって笑ってたんですけど、何度か生徒にそんな話をしているうちに覚えてしまって、意外と使えるなってなりました。いちいち考えるよりはやかったりします。
まぁ、私も勢いで「not so much A as B 『AというよりむしろB』」とか言ってるので、あまり人のこと笑えないんですけどね。
どんなカタチでもみなさんが覚えることができて、テストで点が取れて、志望校に合格すれば何でもいいですよ。ここではそれ以上の望みはないです。