15ページを開けてください。(b)過去時制に進みます。
日本語では、助動詞を用いて過去を表します。英語では、動詞のかたちを変えます。
過去時制は、過去の状態や習慣、事実を表します。
過去時制の守備範囲は、「過去らへん」です。
昨夜お父さんが帰宅したとき」のようなピンポイントの出来事は、過去進行形の出番で、「過去らへん」というのは、「子どものころ」とか「中学生のとき」などのようにピンポイントでなくても、「そのあたり」というときに使えるという意味です。
例文を見てください。3つあるので、日本語訳を書いてください。どうぞ。
最初の例文です。
「私は当時7時に起きていました」
「当時」というのが、いつかよくわかりません。仮に中学生のときとしましょうか。
中1のとき、朝7時に起きていて、中2のときも朝7時に起きていて、中3のときも朝7時に起きていたという意味です。
過去の習慣ですね。
2番目の例文はどうでしょう。
「私はそのとき函館に住んでいました」
これも「そのとき」というのがいつかわかりませんが、小学生のときとすると、小1から小6まで函館に住んでいたとなります。
「それ、完了形じゃね?」と思った人はいますか。
この辺がみなさんが時制の問題が嫌いな理由です。何となくモヤッとしてるんです。
この後、17ページから完了形の勉強をします。そこではっきりさせます。
3つ目の例文です。
「その戦争は1941年に勃発した」
break out「起こる」という意味の熟語です。
この例文のような歴史上の事実は過去形で表します。