さて、それでは語・句・節の説明が終わったところで、5ページに戻ります。⑥前置詞です。
前置詞は、名詞の前に置かれて、形容詞句、副詞句をつくります。
「前置詞は名詞の前に置かれる」ということは、「前置詞の後は名詞」ということです。
つまり、前置詞は名詞とセットで形容詞の働きをするか、副詞の働きをするということです。
【働き】のところに書いてありますね。
ひとつずつ見ていきましょう。
(a)形容詞句です。
形容詞の働きを持つ句です。語・句・節の説明のところで学びました。形容詞なので、2つ働きがあります。名詞を修飾するか、補語になるかです。
a-1の名詞を修飾する形容詞句を見てみましょう。最初の例文は下線部in Japanが前の名詞Peopleを説明しています。
「人々」がどんな人々か説明しています。「日本の」人々でした。
2番目の例文はどうでしょう。
下線部on the deskが前の名詞penを説明しています。
「ペン」がどんなペンか説明を加えると相手はわかりやすいですね。
「机の上の」ペンでした。
次にa-2を見てください。補語になる形容詞句です。
テキスト7ページのb-2形容詞句の2番目の例文で学びました。「ofプラス抽象名詞は、形容詞になる」っていうアレです。
今回の例文は、下線部of no useです。その下に = uselessと書いておいてください。
「この本」=「役に立たない」という主語とイコール関係になっている補語ですね。
この補語になる前置詞+名詞のかたまりは、五文型の中で要注意です。ほとんどは、次に勉強する副詞句なので、五文型の問題において「前置詞がきたらカット(重要ではないので切り捨てる)しなさい」という言い方をする先生もいます。
ただ、この補語になる形容詞句があります。これはカットできません。文の中の重要な要素です。
かなりレアなので、カットしろと教えてもそれほど問題ないですし、そもそも五文型の問題自体レアなので、定期テスト以外でお目にかかることはないでしょう。
ただ、ちゃんと説明しておこうかということです。知っておいて損はないです。きっと。