前回の英語で平均点を突破したい高校生へ(17)では、英語で平均点突破できない高校生には主に2通り「高校から英語が苦手な高校生」と「中学から英語が苦手な高校生」がいるというお話をしました。
後者の「中学から英語が苦手な高校生」には、中学レベルまでさかのぼって、基礎をしっかり固める重要性もお話しました。
今回は、前者の「高校から英語が苦手な高校生」のお話です。
これは進学校の生徒に多いパターンです。
ここでこのパターンの高校生によくある「あるあるネタ」をみていきましょう。
~高校英語あるある ~
その1 「中学の時は英語の成績良かった」
英語で平均点を突破できない多くの高校生は、中学校の時に英語が得意教科だったことが多いです。
それもそのはずです。
以前の英語で平均点を突破したい高校生へ(12)で偏差値のお話をしましたが、高校生の2人に1人が大学に進学する現在の日本では、おおむね全体の上位半分が大学進学のために勉強すると考えられます。
すると、全体の上位半分は中学時代に平均点以上を取っていたはずですから、中学時代は英語の成績が良かったというのは間違いではないと思います。
それでは、なぜ中学時代に得意だった英語で高校では苦戦するのでしょうか。
中学時代のテストでは高校の模試と比べると単語の数が少なく、より簡単だと思います。
中学時代は、単語があいまいなまま定期テストを受けるということはなかったのではないでしょうか。
定期テストレベルであっても高校では単語数が多くて全てを覚えきれなかったり、模試ではそもそも何が出るかわからず、単語があいまいなままテストを受けたりすることが多いと思います。
また、中学時代は教科書準拠の問題集や塾用教材が豊富で練習量が多かったのではないでしょうか。
たくさん宿題が出て、定着するまで多くの問題をこなせていたはずです。
~高校英語あるある ~
その2 「数学や物理は苦手だけど、英語はまぁまぁできる」
数学や物理は問題が「解ける」か「解けない」かで、「わかる」か「わからない」かが判断できます。
つまり、問題が解ければ「得意」、解けなければ「苦手」とはっきり自覚できます。
しかし、英語は四択とかTrue/False(二択)のように選択問題が多いので、「なんとなくできる」が横行します。
わからなくても、適当に書けば25%や50%の正解率が得られるのですから。
数学であれば、途中の式も含めてわからなければ何も書けないでしょう。何も書けなければ0点です。
私は、数学も四択ばかりになったら、「なんとなくできる」が横行して、数学嫌いが減ると思います。それが良いかどうかは別として。
数学や物理はたくさん問題練習をすることで定着していきます。
英語も同じです。
同じなのに同じだと考えないことが平均点突破を邪魔しているのです。これが英語という教科の特徴です。
私は、以前に述べたように、多くの演習問題、確認テストを課して、定着を図ります。
数学でたくさんの問題を解いて、速く正確に問題が解けるようにするのと同じです。
高校での英語は教科書と付属の問題集くらいしかやらないから定着しないのです。
だから、とにかく練習量を増やして、定着を図るのが成績アップのカギです。
そして、私のオリジナル英文法参考書で圧倒的文法力を身につけて、解答への筋道を理論的に説明することで「なんとなくできる」から脱却しましょう。
さらに、覚えるべき単語が多すぎるという高校英語の特性を理解して、継続を第一に考えて英単語の勉強を進めるべきです。
そのためにもハードルを低くします。つまり、派生語や発音、アクセントなどは置いておいて、最低限の暗記にしぼって勉強するべきです。
やるべきことがわかってきたでしょう。
やるべきことをやっていないので、平均点突破できないのは当たり前です。
自分の現状、立ち位置を理解していないので、平均点突破できないのは当然です。
でも、もう大丈夫です。
一緒に頑張りませんか?