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2021年5月30日日曜日

英語で平均点を突破したい高校生へ(7)

前回の英語で平均点を突破したい高校生へ(6)では、派生語はあえて覚える必要はないというお話をしました。


それよりも、覚えるべきことを最小限にして、継続して英単語暗記に取り組めるようにする方が良いという考えからです。


今回の英単語の覚え方はこれです。


・例文で覚える。             


前回の英語で平均点を突破したい高校生へ(6)で書いたように、私のオリジナル英単語帳は、派生語は言うまでもなく、発音、アクセントなどの余計な情報を一切排除して、覚えるべきことを絞っています。


つまり、その英単語が実際の英文の中でどのように使われているかという例文がありません。


これは、「例文で覚えたい人は辞書を引けば良い」という考えからであって、例文の中でどのように使われるかを軽視しているからではありません。


むしろ、私は生徒に辞書を引くとき必ず例文、用例を見るように言います。


紙の辞書であれば、辞書を引くと自動的に例文まで目に飛び込んできます(それでも例文を読まない学生がいるのは大問題です)が、電子辞書ならば、「用例」ボタンを押さなければ例文は出てきません。


これは、電子辞書の悪い点ですが、前述したように紙の辞書でも例文を読まない人もいるので、道具のせいではありません。道具を使う我々人間の問題です。


話を元に戻しましょう。


例文があれば、英単語を覚えやすい人もいます。いつもは例文がなくても覚えられる人でも、ある特定の英単語は例文があった方が良かったということもあります。


もし、なかなか覚えられない英単語がある人は辞書を引いて例文をチェックしてみましょう。意外とあっさり覚えられるかもしれません。


例文は、できるだけ短く、シンプルなものの方が良いでしょう。


長いと暗記の妨げになる可能性があります。覚えるべき英単語以外に難しい英単語があるようだと、それはそれで暗記の妨げになりかねません。


長くても、難しくても、覚えたいくらい良い文章で、覚えるのが苦にならないと言うのであれば、もちろん構いませんけどね。


そうでもなければ、短くてシンプルな方が良いです。会話でも使えます。いつか会話の中で使おうとストックしておくと一石二鳥ですね。


ちなみに「一石二鳥」は、

It kills two birds with one stone. と言います。直接的に訳すと「それは一つの石で二羽の鳥を殺します」です。そのままですね。withの使い方、訳し方を頭に入れていくと役に立つときがくるかもしれません。