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2021年5月29日土曜日

英語で平均点を突破したい高校生へ(6)

前回の英語で平均点を突破したい高校生へ(5)では、イメージで英単語を覚えるメリット、デメリットについてお話ししました。


今回は派生語についてです。


皆さん誰しも経験があると思います。英単語帳の中のさまざまな情報、英単語・日本語訳・発音記号・例文などなどその中に派生語があります。


派生語とは、その英単語の語形が変化して別の品詞になったものです。


例えば、「印象づける」という意味の動詞 impress の派生語として「印象」という意味の名詞impression や「印象的な」という意味の形容詞 impressive などです。


この単語を見てもらえればわかると思いますが、単語の語形が変化しだだけなので、よく似ています。もちろん日本語訳も似ています。


結論から先に述べますと、私は派生語をあえて覚える必要はないと思っています。


長文を読んでいて、仮に動詞のimpress しか覚えてなかったとして、impressive impression が出てきたときに全く訳せないということはないと思うからです。「印象づける」に近いことばだろうと推測できると思うのです。


それよりも、英単語帳で英単語を覚えようとしているときに、動詞の impress「印象づける」を覚えて、名詞のimpression「印象」を覚えて、形容詞のimpressive 「印象的な」を覚えて覚えることが多くなってしまう方が怖いです。


これでは、「二兎追うものは一兎をも得ず」ならぬ「三単語追うものは一単語をも得ず」となってしまうリスクがあるからです。


そうでなくても、覚えることが多くて、継続して英単語を覚えることが大変なのに、さらに覚える量を増やすのは得策ではありません


私のオリジナル英単語帳は、余計な情報を一切排除して、覚えるべきことを絞っています。


派生語を覚えさせるなんてことは、もってのほかです。


それどころか、英単語テストをするときに、答えが「印象づける」であったとしても、「印象」や「印象的な」のように品詞が違っても正解にするほどです。


それくらい、ハードルを低くして、継続して英単語の暗記に取り組むことを第一に考えているのです。


以前の英語で平均点を突破したい高校生へ(3)で書いたように、英単語帳の最初の数ページのやる気が続かないことが問題なので、その問題解決策なのです。