前回の英語で平均点を突破したい高校生へ(2)では、英文法学習の重要性をお話ししました。
英文法の基礎が無いと、自分勝手な英文解釈をしてしまい得点につながっていきません。
今回の間違った勉強方法に関するチェックポイントは、英単語に関する2つです。
・英単語は、学校で配られた市販の単語帳を何となくやっている。
・英単語帳の最初の2ページだけは完璧に覚えている。
ほとんどの学校では、市販の英単語帳を購入して、その中から単語テストを行うというようなことをやっていると思います。
週に一回くらい単語テストがあると、平均点を超えられない高校生はどのように準備しているでしょう。
例えば、毎週水曜日に単語テストがあるとします。
最初のうちはやる気がみなぎっているので、前の週から英単語を覚え始めて、時間をかけて準備をすることができるでしょう。
しかしだんだん忙しくなってきて、準備する時間がなくなってきます。部活で大会が近いとか日が長くなってきて単純に練習時間が長くなったとかいう理由で練習が忙しくなってきます。他の教科の勉強もしなければなりません。
すると英単語テストにかける準備の時間が少なくなります。結局、前日の火曜日に一気に暗記をするようになります。
もっと極端な場合だと、英単語テスト当日に朝から学校で必死に暗記をして、本番のテストに臨むようになるでしょう。
実は、一番の問題は、この方法でもそこそこ得点できてしまうことなのです。
一番記憶力が高い時期の高校生がテスト当日の朝、学校に来てから本気で取り組めば、点数は取れます。場合によっては、他の授業で「内職」をして英単語テストの勉強をしてしまうケースもあるでしょう。
ともすると、この方法で満点を取ってしまいます。
この方法で満点を取ってしまった高校生は、その後どうなるでしょうか。
間違いなく当日のみの勉強で英単語テストを乗り切るようになるでしょう。
それでも満点を取り続ければ、誰も問題視しません。英語の先生も親も本人も、誰もがそれが問題あるとは思わないでしょう。記録では満点が並んでいるのですから。
でもよく考えてください。
学校で行われる毎週の英単語テストでどれだけ満点を取ろうとも、入試本番で点が取れなければ合格はしないのです。
何のために英単語を覚えるのか、しっかりと考えた上で高い目的意識を持って勉強に取り組んで欲しいものです。
英単語テストの準備をする時、私は生徒たちに「エビングハウスの忘却曲線」の話をします。
人はせっかく覚えたことでも忘れるのです。
これは科学的に検証されています。その人間の特性を知った上で、どうすれば長いこと英単語を覚えていられるか、自分にとってどのような暗記方法が効果的なのかを早めに見つけて活かして欲しいです。そのたくさんある方法のいくつかを後で紹介します。
そして、2番目のチェックポイントですが、これは実際に高校生の頃の私がそうだったので、身を持って感じています。
最初の数ページはやる気があるんです。でも、やる気が無くなると英単語帳の存在を忘れて、しばらくして、またやらなきゃという焦りに似た気持ちになったときに最初から英単語帳を始めるのです。
困ったことに、これが何度も続きます。
単語帳の最初数ページの英単語をよく覚えているのは、これが原因です。最初のページばかりを勉強してしまうのです。
この問題を解決するには、どうすればやる気が持続できるのかが大事なポイントです。
私が生徒に実践している方法論は、以上のような問題を踏まえています。
オリジナルの英単語帳と独自の方法論、膨大なデータで進捗状況をモニタリングしながら確実に結果を出せるようにしています。
現在のところ、英単語テストに関しては私の生徒とオンライン授業の受講生以外受けることができません。
幅広く全国の高校生が受けることができれば、平均点を超えて、志望校合格に近づけると思います。お急ぎの方はメールでご連絡ください。