今回から、以前の私には夢があるの中で取り上げた間違った英語の勉強方法に関するチェックポイントについて解説していきます。
今回は、最初のチェックポイント
・大学入学共通テストには、文法の単独問題が無いから、英文法は重要ではないと思う。
かつてのセンター試験では、単独の文法・語法問題(配点20点)に語句整序(配点12点)を合わせて、文法問題で32点ありました。200点満点なので、全体の16%になります。
第二問のC応答文完成まで文法問題として扱えば、さらに12点プラスして44点、全体の22%が文法問題でした。
現在の大学入学共通テストでは、単独で文法問題が出題されなくなりました。
ここで、最初のチェックポイントです。「文法の単独問題が無いから、英文法は重要ではない」と考える人が多くなっています。
それより長文読解の割合が増した分だけ、長文問題をひたすらやるべきだという考えです。
配点を考えた効率の良い勉強方法という意味では、合理的な判断と言えそうです。
しかし、これは間違った考えです。
文法とは、広辞苑によると
①一つの言語を構成する語・句・文などの形態・機能・解釈やそれらに加えられる操作についての規則。
②言語研究における統語論・形態論・意味論・音韻論の総称。ことばの規則体系全般の研究。
③正しいことば遣いの規則。規範文法。
④さまざまな事象に内在するきまり・約束ごと。「歴史のー」「恋のー」
とあります。つまり、文法とは言葉のきまりなのです。そうなると英文法は、英語のきまりということになります。
英語のきまりを学ばずに、英文を読むことができるでしょうか。
何事も基本が大事です。
英語で平均点を超えられない生徒には共通点があります。
その一つに、英文法は一通り学んだけれども、学んだ後にすぐ問題を解くとそれなりにできていて、時間が経つと忘れてしまう。何となく漫然と問題を解いているので、絶対的な自信がない。
これでは、英文を読む時も確固たる自信や根拠を持って取り組むことができないでしょう。
何となく英文を読んで、何となくそれっぽい解釈をしていくと、ちょっとした解釈のズレがどんどん大きなズレになり最後は全く意味がわからないということになってしまうのです。
思い当たる節がある人もいるはずです。
確固たる英文法の基礎の無い読解をすると、誰も納得しない独りよがりの解釈になってしまうのです。
このように英文法は、英文を読み解くための大事な基本なのです。「急がば回れ」でしっかりと基礎を固めて、平均点突破を目指しましょう。
私の英文法参考書と演習問題、確認テスト、オリジナルの英単語テストの組み合わせならば、短時間で効率良く基礎固めができます。
現在、自分の生徒だけでなく多くの高校生に私のオリジナル英文法参考書を手に取ってもらえるように準備を進めています。