「到達のto」と「方向のfor」の感覚はつかめたでしょうか。これから、いろいろな動詞を紹介します。toかforか考えてみましょう。
よく教科書等に出てくる動詞の中で、「到達のto」なのか「方向のfor」なのか迷いやすいものがあります。
それはsing(歌う)です。
一般的に言うとsingは、forになります。こんな例文です。
I sing a song for you.(私はあなたに歌を歌う)
ここで疑問に思いませんか?「私の歌う歌はあなたのもとに到達しないのか」と。
私は疑問に思いました。今はカラオケがあるので、自分の歌を人に聞かせることができます。
私は英語に関して疑問に思ったらすぐ、ネイティブに聞きます。「カラオケで歌は『直接』相手に到達するのではないか」とネイティブに聞いたところ、彼は少し考えて「そうだね、到達するからtoでもいい」と言いました。
ここで大事なことが一つわかりました。ネイティブはその都度「到達」するかどうか判断して、前置詞を選んでいるのだと。
ネイティブはgive型だとかbuy型のように動詞を分けているのではないのです。だから覚える必要なんてないから、忘れることもないのです。