次は、b-3 副詞句です。
副詞句は、そのまま副詞の働きをする「句」(2語以上の語の集まり)です。副詞の働きは、4ページの⑤で学んだように「動詞、形容詞、副詞を修飾する」になります。( )の中に書いてください。
副詞で大事なことは、「動詞を修飾する」というところなので忘れないでください。
最初の例文の下線部to study Englishは、不定詞の副詞的用法(〜するために)ですね。
下線部が修飾しているのは、I(私)でも、library(図書館)でもないでしょう。
名詞を修飾するとしたら形容詞的用法なので、「英語を勉強するための私」とか「英語を勉強するための図書館」がしっくりきません。(「数学を勉強するための私」や「物理を勉強するための図書館」もあるのかな?となってしまいます)
それよりwent(行った)を修飾していると考えた方が自然です。
「英語を勉強するために行った」なら、しっくりきますね。
このto study Englishが、不定詞の名詞的用法じゃないのかって疑問に思う人はいますか?
名詞の働きは、主語や目的語、補語になるので、文の中で非常に重要な働きをします。それがなければ、文として成立しないのです。
今回の例文はどうでしょう。
下線部to study Englishが仮に無かったとしましょう。残りは、I went to the libraryです。文として成立するでしょうか。意味が通じるでしょうか。
通じますね。主語(I)はあるし、動詞(went)もあります。どこに行ったかまで書かれているので、もう充分です。
だから、下線部の不定詞は名詞の働きをしているとは考えられないのです。
ここまでのところは、中学で習った不定詞の用法が完璧に理解できて、きちんと分けられれば、名詞的用法なら名詞句、形容詞的用法なら形容詞句、副詞的用法なら副詞句だと判断できます。
逆に言うと、不定詞が主語や目的語になっていれば、主語や目的語は名詞・代名詞しかなれないのだから、その不定詞は名詞的用法だとわかります。
より理解が深まっていると思いませんか?何となく理解していた人が、確信を持てるようになるのが文法をしっかり勉強するということなのです。
次の例文に進みましょう。
下線部in the parkが動詞playを修飾しています。「公園でプレイする」がしっくりきます。
Iやbaseballを修飾して、「公園で私」とか「公園の野球」では、しっくりきません。