もう一つ、内容についてです。
私は、これから偉そうに英文法の話をします。しかし、私が海外で英語を話すとき、みなさんには聞かせられないような文法で英語を話すことが多いです。
どういうことかというと、受験英語の英文法と実際の英文法とは違うこともあるということです。
例えば、アメリカでは、”He don’t know nothing. “のような英語をよく聞きます。「正しい」英文法でいうとこれはツッコミどころ満載です。「正しい」英文法では、”He doesn’t know anything. “です。
しかし、ここでネイティブに向かって日本人の私が「三単現のsがない」とか「その文は二重否定だ」とかいうわけにはいかないと思うのです。
そんなこと百も承知で彼らは”He don’t know nothing. “と言っているのですから。
ここでは、あくまで受験英語の問題で得点することを目的としています。さまざまな入試問題、受験参考書、問題集を見てきた私が、これだけわかっていれば、受験問題は解けるという部分だけを抽出して紹介しています。
これはみなさんにできるだけ余計なことを言わず、最短で効率良く勉強してもらいたいという想いからです。数学や物理、化学、古典を勉強する時間を確保してほしいからです。
「例外の無い規則は無い」と言われます。「例外」ばかりたくさん列挙されても、混乱するだけです。
みなさんには、とりあえず効率良く英語を学び、志望大学に合格することだけを考えてもらいたいのです。
それでは、さっそく授業を始めましょう。テキストの3ページを開いてください。